丹沢の紅葉を求めて、鍋割山稜を経て塔ノ岳北面まで登る。
鍋割山稜の大丸(1386m)付近に、ブナの林の中に見事な紅葉
を見つける。ブナの木に寄生するように絡まってモミジが
生えている。この真っ赤なモミジをシャープに撮りたいが、
風に揺れて、中々シャッターチャンスが来ない。被写体が
揺れては、幾ら手ぶれ補正が付いていても仕方が無い。
結局風はおさまらずぶれを覚悟で撮影する。この辺りから
東南方向を見ると、大倉尾根の緑の中に紅葉がまばらに見
られる。
　塔ノ岳直下で見事な角を持った雄鹿が、突然現れる。
じっとにらめっこが続くが、堂々としており逃げようとし
ない。記念にその雄姿を納める。
　塔ノ岳北面では風が遮られ、揺れないモミジを撮影する。
只残念ながら鍋割に比べて標高が高く、既に紅葉の季節は
終わっていた。鍋割の紅葉が撮れたので良しとしなければ
いけない。

登りの厳しさ：★★☆