*** 2002年9月19日 四国 剣山,次郎笈 ***
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1.竜胆1 (西島駅付近) |
2.竜胆2 (西島駅付近) |
3.山腹の枯木 | 4.三嶺1 (西島駅付近) |
5.松1 (西島駅付近) |
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6.松2 (西島駅付近) |
7.三嶺2 (西島駅付近) |
8.次郎笈1 (大剣神社付近) |
9.シコクフウロ1 (大剣神社付近) |
10.三嶺5 (大剣神社付近) |
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11.お塔石1 | 12.お塔石2 | 13.ナナカマド | 14.次郎笈2 | 15.剣山頂 尾根1 |
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16.三嶺への 尾根道 (次郎笈手前) |
17.剣山 (次郎笈山頂) |
18.次郎笈3 |
9月19日(木),20(金)の両日、遅い夏休みを取り、単独で四国の名峰剣山(1955m)及び兄弟峰の次郎笈(1929m)に挑戦する。 朝9時過ぎに土佐山田の宿舎を出発し、まず南国ICから高知自動車に入る。大豊で高速を下り32号線を東に向かう。439号線に 入ると道が急に狭くなり、両側一車線の曲がりくねった道を一路東祖谷に向かう。途中ですれ違いに手間取る事が何回か有っ たが、12時過に登山口となるケーブルの見の越駅(1410m)に到着する。ここでケーブルは使わず、駅前に駐車して剣神社脇の 登山道を剣山山頂に向かう。ブナの林の中を1時間程行くと、ケーブルの終点となる西島駅(1750m)に到着する。この付近から 笹原となり視界が開けるようになるが、生憎ガスがかかり西方に位置する雄大な三嶺の位置が確認できない。道の両側には、 数々の竜胆が風に揺れているが、丹沢のものとは異なり大型で蕾の数も多い様に思える。茶屋を過ぎ山頂に近づくにつれ、 山容が急になだらかになる。 剣山山頂には略標準の2時間弱で到着する。山頂は女子高生の団体が占領している。通過しようとすると記念撮影を頼まれる。 彼女等持参の使い捨てカメラを一度に何台も渡され、とっかえひっかえ撮影する羽目になる。ファインダーから見える彼女等 は、目を剥いたり笑ったり実に屈託ない。山頂で遅い昼食を摂っていると体が急に冷えてくる。今回はゴアテックス製雨具しか 持ってこなかったので、気休めに着用するがやはり防寒具としては適さない。結局早々に山頂を立ち去り、尾根を下って次郎笈 に向かう。ここから完全に視界不良となり撮影を諦める。尾根から寒風が吹き上がってきて手が悴んでくる。 次郎笈の尾根を登っていると、灰色の糞の様なものに蝿がたかっている。良く見ると胴体5cm位の小型野鼠の死骸である。 山頂付近では今度は生きた野鼠が飛び出てくる。こんな所で何を食って生きているのか不思議である。山頂は強風が吹き荒び、 視界も不良であるので早々に切り上げ下山する。帰路は元来た道を辿らず、次郎笈と剣山の鞍部上部の分岐を左にトラバース して下りに掛かる。ガスの切れ間から、突然高さ50m以上も有りそうな巨大な石柱が現れる。この石柱は"お塔石"と呼ばれ、 剣山の謂れになったそうであるが、実に存在感があるので300mmの望遠レンズ(単焦点)で撮影する。好天で有れば、迫力一杯の 写真が撮れると思うと残念である。(出来上がってきた写真は、ガスがかかったせいで平面的になってしまい、ホームページ 掲載は諦める) 明日の好天を願って、カメラをザックにしまい更に下る。 翌日はうって変わった好天となり、撮影意欲が沸いてくる。昨日の"お塔石"他を撮影すべく、見晴らしの好い遊歩道コースを 行く。西島駅付近から雄大な三嶺(1893m)が望める。道端には竜胆以外にシコクフウロも風に揺れている。本日は快適な登山に なると思われたが、あちこちで黒い虫の塊に出くわす。ここを強引に通り過ぎると、何十匹もの虫が体やカメラのあちこちに 集っており、中には刺す怪しからん蟻もいる。こんなのに体中を刺されては堪らないので、ステッキとタオルで払いながら進む。 この羽蟻にこれからずっと悩まされることになる。行き交う登山者との挨拶が、"今日は!虫が凄いですね!"となる位、虫の軍団 を掻き分け進む。次郎笈の登りは特に多く、息を凝らして進むため呼吸が乱れて疲れ果てる。道端では昨日以上に、野鼠の死体が あちこちに見られる。夏場に、ミミズが土中から這い出してきて干からびているのに似ている。 次郎笈山頂手前からは、三嶺への尾根が延々と続いている。標識にはここから14km/約7時間と有るが、アップダウンが激しく 私の現状の体力では踏破は困難に思える。ただこの光景を眺めていると、体力を鍛えてこのルートに挑戦したい気がしてくる。 羽蟻の軍団を避けてこの光景を撮影する。虫で体力を消耗したので剣山山頂へは戻らず、尾根をトラバースして駐車場まで下る。 今回は四国に赴任後の第三段として、単独で日本百名山の一つである剣山に挑戦した。羽蟻に悩まされることは有ったが、重い 300mm望遠レンズを持参した甲斐あって、久しぶりに本レンズを使うチャンスにも恵まれ、登山と撮影の両方を楽しむ事が出来た。 体力アップに努め、何時の日にか剣山-三嶺縦走に挑戦したい。 総歩数:約40,000歩(2日間) 登りの厳しさ:★☆