*** 2003年12月20日~23日 中国・ハルピン ***

1.松花江1 2.松花江2 3.会場入口 4.イスラム風
宮殿1
5.イスラム風
宮殿2
6.イスラム風
宮殿3
7.会場大通1 8.会場全景 9.会場大通2 10.萬里長城
11.天檀風建物1 12.三峡ダム1 13.三峡ダム2 14.三峡ダム3 15.氷の迷路1
16.氷の迷路2 17.天檀風建物2 18.イスラム風
宮殿4
19.イスラム風
宮殿5
20.天檀風建物3
21.会場大通3 22.イスラム風
宮殿6
23.会場大通4 24.王・李さん
御一家1
25.王・李さん
御一家2
26.王・李さん
御一家3
27.クリスマスイブ1
(北京)
28.クリスマスイブ2
(北京)
29.クリスマスイブ3
(北京)
30.クリスマスイブ4
(北京)


 12月20日(土)、中国瀋陽・ハルピンからの博士課程留学候補者の面接試験のため、E先生と共に関空から大連経由で瀋陽に
向かう。20~21日にかけて瀋陽の2大学と打合わせ後、22日午後の便でハルピンに飛ぶ。当日は黒竜江大学他5名の志願者の
試験、23日は名門ハルピン工業大学にて諸先生方及び大学院生との面談を予定している。ハルピン空港に近付くにつれ、白
い大地を蛇行する松花江が現れる。空から眺めた限りでは、全面凍結している模様である。所が、空港ロビーを出てもそん
なに寒さを感じない。何と本日の最高気温は-5℃で、この時期としては異常な高さである。以下、業務内容については省略
し、業務終了後に訪れた"氷灯芸術博覧会"についてのみ記す。
 23日夜、黒竜江大学のR先生,Oさん他と会食後、Oさん御一家に本博覧会に招待して頂く。Oさんは、本学博士課程留学中
のRさんの御主人で、若年ながら黒竜江大学主任の要職を勤めておられる。日本では主任は下位の役職であるが、中国では
最上位の地位を指すそうである。所で、本博覧会は本来なら、年明けより3ヶ月間開催されるのであるが、来年は閏年であ
ることもあって、一部未完成のまま既にオープンしている。今晩の気温は、-15℃程度であろうか、今年の正月に訪問した
際の、肌を刺すような寒さは感じられない。しかしながら、路面はカチカチに凍っており、少しでも油断しようものなら
転倒しそうになる。こんな時に備えて、簡単に装着できるスパイクを持参したはずであったが、何処にも見当たらない。
仕方がないので、紳士靴のまま恐る恐る歩む。
 会場内のパビリオンは、全て氷のブロックから出来ており、そのスケールの大きさには圧倒される。また夫々のブロック
は色々な蛍光色を発するように配慮されており、メルヘンチックな雰囲気をかもし出している。イスラム風寺院や、北京の
天檀にも似た建造物の他に、中国の国威を発揚するような三峡ダムや、最近打ち上げた有人ロケットも見られる。この巨大
な三峡ダムには、最大数のブロックが用いられているそうである。
 高台からの眺めが素晴らしい聞き、氷のブロックを積み上げた階段を、全員で登ることにする。所が、手すりまで氷で出
来ており掴まる所が無い。かと言って後退りも叶わず、途中で立ち往生してしまう。以前、凍結した箱根金時山を、アイゼ
ン無しに恐る恐る登った時と同様の心境である。Oさんが見るに見かねて手を貸して下さるが、反ってバランスを崩してしま
い、階段上で左肘から転倒する。こんな状態でも、大切なデジカメを離さなかった自分を、褒めてあげたい気がするが、何
れにしてもカメラと五体共満足のまま帰れたのは幸運であった。
 最後に撮影時の雑感について記す。今回は、オートフラッシュによる記念撮影以外は、全てマニュアル(感度ISO800に設定
/IS ON)にて手持ち撮影した。但し露出計通りだと色が飛ぶ傾向にあり、1~1.5絞り程度絞り込んで撮影した。またISO1600
以上では暗部に際立ったノイズが乗り、画像が荒れるので増感はISO800に留めた。博覧会の魅力を少しは表現できたと思う。
 今回は留学生の面接試験ため、12月22日から23日にかけて年末のハルピンを訪問した。優秀な留学候補者にも巡り会え、
遠路はるばる来た甲斐が有った。来年度の留学生招聘に向けて鋭意努力したい。
(後日談:24日翌朝、瀋陽経由で帰国のためハルピン空港に行ったところ、濃霧のため全便スケジュール変更になり、半日以
上待たされたが瀋陽便が出発しない。途方にくれていた所、空港で偶然再会した黒竜江大学のR先生から、航空会社に猛烈な
抗議をして頂き、瀋陽便をキャンセルして夕刻北京に向かうことにする。後で判かったことであるが、当日の瀋陽からの帰
国便は、濃霧のため瀋陽はおろか大連空港にも着陸できず、北京に急遽変更になっていた。我々はR先生のお陰で、翌日北京
でこの飛行機に搭乗することが出来た。この時期、中国内のローカル便を利用する際は要注意である。)

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