*** 2006年5月20日 中国留学生主催花見 ***

1.三階滝1 2.三階滝2 3.記念撮影
(三階滝)
4.徳舜瞥山登山口 5.登り始め
6.沢登り 7.羊蹄山遠望
(沢の途中から)
8.羊蹄山遠望
(九合目付近
ダケカンバ帯)
9.羊蹄山遠望
(九合目付近
ダケカンバ帯)
10.羊蹄山遠望
(山頂直下這松帯)
11.羊蹄山遠望
(徳舜瞥山頂)
12.洞爺湖遠望1
(徳舜瞥山頂)
13.洞爺湖遠望2
(徳舜瞥山頂)
14.ニセコアンヌプリ
方面遠望
(徳舜瞥山頂)
15.オロフレ山
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(徳舜瞥山頂)
16.羊蹄山1
(徳舜瞥山頂)
17.羊蹄山2
(徳舜瞥山頂)
18.ホロホロ山
(徳舜瞥山頂)
19.支笏湖方面遠望
(徳舜瞥山頂)
20.恵庭岳1
(徳舜瞥山頂)
21.恵庭岳2
(徳舜瞥山頂)
22.中国美女
(洞爺少年自然の家)
23.八重桜1
(洞爺少年自然の家)
24.ソメイヨシノ1
(洞爺少年自然の家)
25.ソメイヨシノ2
(洞爺少年自然の家)
26.ソメイヨシノ3
(洞爺少年自然の家)
27.西洋タンポポ1
(洞爺少年自然の家)
28.西洋タンポポ2
(洞爺少年自然の家)
29.料理の準備風景1
(洞爺少年自然の家)
30.料理の準備風景2
(洞爺少年自然の家)
31.烏帽子岩
(洞爺少年自然の家)
32.木々の新芽
(洞爺少年自然の家)

 5月20(土)~21日(日)にかけて、中国留学生主催の懇親会が支笏洞爺国立公園にて行われる。今回は、午前中に大滝村の三階滝(サンカイタキ)見物後、徳舜瞥山(トクシュンベツサン:標高1309m)及びホロホロ山(同1322m)に登頂し、夕刻に"洞爺少年自然の家"にてジンギスカン料理を楽しむ等、盛り沢山な内容である。総勢42名、私は昨年に引き続き2度目であるが、諸般の理由で日帰り参加である。
 午前8時に室工大校門前に集合し、11台の車に分乗して旧大滝村(2006年3月以降伊達市)へと向かう。10時過ぎに到着後、名所"三階滝"を見学する。名前の通り、三段にはなってはいるが、落差は20mにも満たない小滝である。しかしながら水量も多く、中々迫力がある。ここで記念撮影後に、早めの昼食を取り、車で徳舜瞥山登山口(標高約700m)へと向かう。腕時計の高度計は746mを指しており、本日は補正無しでも大丈夫そうである。
 所で、前日調べたガイドブックには、ファミリー登山コースと記載されていたが、登山口から眺めた限りでは、残雪が多く且つ山頂直下も急峻な模様で、決して易しい山には思えない。やや不安ななか、11時半頃出発するが、早速湿った残雪に足を取られる。気楽に登れると、雪対策もせずに来たのが悔やまれる。"ホリエモン"ではないが、正に"想定外"である。それでも折角来たのだから、兎に角登れる所まで登ることにする。当初私が先導していたが、着替えの合間に先頭を譲り、その内引き離されて行く。
 一方、登山道も完全に雪に覆われ、その内留学生のものと思しき足跡を見失う。仕方がないので、沢伝いに登るが、何としてもルートが見つからない。結局沢の上部まで辿り着いた所で、東尾根に向かうルートに変更する。人間の背丈以上もある笹薮を掻き分け、何とか尾根に辿り着くと、雪上に人の足跡が山頂に向かって続いている。留学生のそれと思い、急いで跡を追う。ダケカンバの灌木地帯を抜け、8合目まで来たところで、下山中の男性とすれ違う。聞けば、山頂まで小1時間とのこと。当初の予想通り、この先の傾斜が何ともきつい。斜度20度以上はあろうか。ステップを切りながら、喘ぎながら直登する。所が、湿った雪の下が凍結しており、数十センチずり落ちる。この状態を繰り返しながら、何とか危険地帯をアイゼンなしに登り切ったが、最後の這松帯に来たところで、雪を踏み外し左足が抜けなくなる。雪の下には這松の枯枝が網目状に覆っており、その間に靴が挟まれた模様である。試行錯誤の結果、何とかこの苦境を脱する。ここで完全冬山装備の二人目の男性と擦れ違う。この方との立ち話の中で、沢の途中で留学生が引き返したことを知り、安堵する。道理で会わないわけである。
 色々ハプニングもあったが、結局単独で14時過ぎに山頂に辿り着く。苦労した甲斐あって、山頂からの眺めは正に絶景である。西から有珠山(標高737m)と洞爺湖,ニセコアンヌプリ(同1308m),名峰羊蹄山(同1898m)と続く,北東には独特の岩峰を頂く恵庭岳(同1319m)と支笏湖が望める。また徳舜瞥山の真東にあたるホロホロ山(同1322m),並びに南西のオロフレ山(同1230m)も中々趣のある山容である。皆さんを更に待たせては悪いので、ホロホロ山を省略し早々に下山する。
 次に大滝村から、今夕の屋外パーテーの会場となる"洞爺少年自然の家"へと向かう。途中我々4台の車が、"足湯"を省略するハプニングもあったせいで、少し早めに到着する。皆を待つ間、奇岩"烏帽子岩"が呼んでいるような気もするが、少し自重して周辺の花の撮影に留める。所で、本州ではソメイヨシノの後に八重桜が開花するが、春の遅い北の大地では、全ての桜とタンポポが一斉に見頃を迎える。正に北海道ならではの春爛漫である。
 全員集合の後、各自分担して料理の準備や会場の設定にかかる。北海道と言えば、ジンギスカン料理である。所で、留学生S君(内モンゴル自治区出身)に聞いたところ、本場の料理は焼肉ではなく蒸し肉だそうである。料理が苦手な私は何もすることがないので、この光景を写真に収める。話をする中で、Kさん(Sさんのお父さん)も山仕度をされてきたことを知る。ただ、お孫さんの面倒を見る関係で、登山が叶わなかったとのことである。機会があれば、是非近場の山にご一緒したい。
 今回も、昨年に引き続き中国留学生主催の親睦会に参加させて頂いた。盛りだくさんな内容にも拘らず、留学生の素晴らしいアレンジのお陰で、楽しい一日を過ごすことができた。私自身は、やや無謀な登山で皆さんに御迷惑をお掛けしたので、これからは自重することを誓うと共に、無事下山できたことを山の神に感謝したい。

総歩数:約18,000歩
登りの厳しさ:▲▲(山頂付近▲▲▲)

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