*** 2007年12月30日 丹沢 大山 ***

1.大山ケーブル
への道1
2.大山ケーブル
への道2
3.男坂始点付近 4.男坂終点付近 5.阿夫利神社
上社手前鳥居
6.阿夫利神社
上社
7.I氏
(大山山頂)
8.江ノ島
(大山山頂)
9.大島
(大山山頂)
10.小田原方面
(大山山頂)
11.雲に隠れた富士 12.三の塔 13.丹沢の山並 14.塔の岳 15.棚沢ノ頭
&丹沢山
16.丹沢三峰 17.箱根外輪山 18.箱根駒が岳
&神山
19.箱根金時山 20.愛鷹山
21.阿夫利神社
下社1
22.阿夫利神社
下社2
23.欅の林 24.欅の根 25.欅の木肌

  諸般の事情で、1年余り登山を控えていたが、お陰様で体調が回復したため、何時もの相棒I氏と共に、久々に"大山(1252m)"に挑戦する。今回は、新たに購入したレンズ(CANON EF70-200mm F4L IS USM)の試写も兼ねた登山である。
 12月30日(土)9:00、小田急伊勢原駅に集合し、9:05発の神奈中バスで登山口に向かう。本日は大晦日前日とあって、バス停に並ぶのは、時間的に余裕のある中高年登山客のみである。従って、途中のバス停での乗降客もないまま、あっという間に終点に到着する。ここで簡単に身支度をして、大山ケーブル駅に向かって歩き始める。
土産物店が並ぶ参道を抜けると、20分程でケーブル駅に到着する。ここからは、ケーブルは使わず、その脇の急坂を登ることにする。ただ、既に汗だくであったので、通気性のいい服装に着替えて出発する。今回は、I氏の提案で初めて"男坂"に挑戦する。その名の通り、最初から急な階段が続くハードなコースである。従来なら、酸欠のため欠伸の連続であろうが、カテーテル手術の甲斐あってか、何とかI氏についていける。やや遅れ気味ではあったが、行き交う人もなく、約20分で"女坂"との合流点に到着する。"女坂"を見下ろすと、数組の登山客がこちらに向かっている。まあ、こちらの方が一般的なのであろう。ここから更に30分程登ると、阿夫利神社下社が現れる。その下段にある茶屋からの、"かまびすしい"呼込みを振り切って、石段を一気に登り、下社脇で小休止する。
 その後、山頂の上社に向かう。途中の休憩所からは、厚木方面が望めるが、展望は今一つであり、更なる絶景を求めて黙々と登る。山頂近くになると、鍋を伏せたような"三の塔(1205m)"が、藪の切れ間から姿を現す。ここから約20分で、やっとヤビツ峠分岐点に辿り付く。ここで、雄大な丹沢連邦を狙うため、I氏と別れてヤビツ峠側に下る。山道を外れた崖っ淵で、若人の歓声に励まされつつ、気合を入れて撮影する。"三の塔"の背後には、左から"鍋割山(1273m)","塔の岳(1491m),"丹沢山(1567m)"と続く。何れも、何度も挑戦した思い出多き山々である。
最初に標準ズーム、続いて新ズームで大山の全景を収める。流石に、人気のレンズだけのことはあって、ズームにありがちな、コントラストや周辺光量の低下もなく、先ずは一安心である。20分程粘ったであろうか、大分遅れを取ったので、急いでI氏の後を追う。
 山頂に到着すると、I氏は絶好の場所を確保しつつ、宴正にたけなわである。彼の対面には、一人の中年男が登山用調理器具一式を御開帳して、カップラーメン作りに勤しんでいる。そのうち三脚を取り出し、この光景をセルフタイマーで撮り始める。我々が前に居るのだから、気軽に撮影を頼めば良いと思うのだが、他人と口を利くのが億劫なのであろうか?それにしても、何ともオタッキーな人種である。小一時間程粘ったであろうか、体が冷えてきたので、記念撮影をして下りにかかる。
 小雪が舞う中、約2時間弱でケーブル駅手前まで戻った所、木の階段を踏み外して転倒する。幸い、その時の体勢が良かったのか、軽い腕の擦り傷程度で事なきを得る。正に油断は禁物である。ただ、このような条件下でも、命の次に大事な愛機を放さなかった自分を、褒めてあげたい心境である。阿夫利神社の神に感謝しつつ、最後の坂道を注意して下る。
 今回は、年末の帰省時に、I氏と共に何時もの大山に挑戦した。帰宅後、改めて撮影データから所要時間を逆算してみた所、休憩時間も入れて何と3時間程度である。齢??才にして最短記録更新である。改めて、医学の進歩に感謝すると共に、機会があればヤビツ峠から、三の塔経由で塔の岳にも挑戦したい。

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