*** 2008年5月6日 鎌倉散歩 ***

1.イモカタバミ1
(円覚寺裏)
2.イモカタバミ2
(円覚寺裏)
3.手作り地蔵?
(円覚寺裏)
4.黄色の花
(クサノオウ)
(松嶺院)
5.フウロウソウ1
(松嶺院)
6.フウロウソウ2
(松嶺院)
7.芍薬
(松嶺院)
8.牡丹
(松嶺院)
9.テッセン
(松嶺院)
10.ピンクの花
(オダマキ類)
(居士林)
11.シャクナゲ1
(黄梅庵)
12.シャクナゲ2
(黄梅庵)
13.シャクナゲ3
(円覚寺中庭)
14.シャクナゲ4
(円覚寺中庭)
15.シャクナゲ5
(円覚寺中庭)
16.ヒトツバタゴ
(円覚寺中庭)
17.モミジ1
(舎利殿前)
18.モミジ2
(舎利殿前)
19.緋毛氈
(佛日庵)
20.セキコク1
(黄梅庵)
21.セキコク2
(黄梅庵)
22.紫蘭
(黄梅庵)
23.白蘭
(シランの白花)
(黄梅庵)
24.ミヤコワスレ
(黄梅庵)
25.苔
(黄梅庵)
26.クロアゲハ1
(如意庵下)
27.クロアゲハ2
(如意庵下)
28.鯉幟1
(由比ガ浜)
29.鯉幟2
(由比ガ浜)
30.鯉幟3
(由比ガ浜)
31.ハマヒルガオ1
(由比ガ浜)
32.ハマヒルガオ2
(由比ガ浜)
33.ハマダイコン
(由比ガ浜)
34.ウインドウ
サーファー1
(由比ガ浜)
35.ウインドウ
サーファー2
(由比ガ浜)
36.ウインドウ
サーファー3
(由比ガ浜)
37.鎌倉文学館
入口
38.鎌倉文学館
通路
39.鎌倉文学館
玄関
40.鎌倉文学館
本館
41.鎌倉文学館
裏庭
42.鎌倉文学館
通路2
43.サツキ1
(鎌倉文学館
中庭)
44.サツキ2
(鎌倉文学館
中庭)
45.バラ園
(鎌倉文学館
中庭)
46.赤いバラ1
(鎌倉文学館
バラ園)
47.赤いバラ2
(鎌倉文学館
バラ園)
48.赤いバラ3
(鎌倉文学館
バラ園)
49.江ノ島
(七里ガ浜)
50.江ノ電
(腰越)

 5月6日(火)、5月連休の最終日、春酣の鎌倉に向かう。今回は、特にカラフルな光景を求めて、北鎌倉から江ノ島まで散策する。正午過ぎ、北鎌倉駅で下車し、ここから歩き始める。臨済宗の名刹・円覚寺裏の道端には、真っ赤なイモカタバミが、彩をそえている。ふと、反対側を見ると、実にユーモラスな地蔵が鎮座している。縫い包みまであり、庶民に愛された、祈りの場と言うところであろうか。
 この裏道を奥に進むと、通称花の寺・松嶺院に行き着く。暖冬のせいか、牡丹/芍薬の花の盛りは過ぎ、訪れる人も疎らである。小花を撮りつつ境内を巡り、高台に位置する墓所から降りてくると、艶やかなテッセンとは対照的に、ラッパ状の小花を付けた小木が目に留まる。何となも気になる存在なので、取り敢えず、幹に掛けられた名札も写し撮る。そののち、円覚寺の奥に向かっていると、艶やかなシャクナゲの背後に、真白な花に覆われた大木が目に留まる。まるで、枝に綿雪が積もっているようでもあり、実に趣がある。改めて望遠レンズに交換して、ファインダーを覗いてみると、何と先程の小花がビッシリと咲いている。高さ10m以上はあろうか、意外と大木になるものである。後日、先程の名札を確認すると、"ヒトツバダゴ"とある。馴染みのない名前なので、改めてWEB上で検索したところ、「"ヒトツバタゴ"とも言い、江戸時代の植物学者・水谷豊文が、二葉のトネリコ(別称タゴ)に似た一葉の木を発見し、"ヒトツバタゴ"と名付けた。また、原産地は中国福建省で、台湾、朝鮮半島、国内では、対馬北端,木曽川周辺,愛知県の一部に分布する・・・。」とある。所謂、外来種であるが、この表現自体、日本の生態系を破壊する侵略者のイメージが付きまとう。その清楚な花を見る限り、"オオキンケイギク"と違って、日本の自然に旨く溶け込んでおり、渡来種或いは帰化種と言うべきであろう。
 更に、他の被写体を求めて、一番奥の黄梅庵に向かう。今正に"セッコク"の見頃とあって、狭い境内は多くの観光客で、ごった返している。フリー百科事典によると、「セッコクは漢字では"石斛"で、本来は中国産の近似種に当てられた名称であり・・・。日本名は、そのまま音読みにした"セキコク"が使われる場合もあるが、"セッコク"を使う場合のほうがはるかに多い。」とある。本来なら、Aさんのご指摘どおり、"セッコク"とすべきだが、ここは元代に、亡命的に来日した円覚寺開祖・無学祖元に敬意を表し、"セキコク"と表示したい。
 円覚寺を出て浜辺に向かう。由比ガ浜沖には、多くのサーファーが、波と戯れている。海浜では、多くの鯉幟を従えた大凧が青空に舞っている。この光景をカメラに収めていると、片手に一眼レフを持ったご老人が、近付いてこられる。何事かと思いきや、凧の会の由来を説明されたあと、「全景を入れようとすると旨くいかないので、凧と鯉幟を別々に撮ったほうが良いですよ。」と仰る。「いや、広角だと大丈夫ですよ。」と言いつつ、ひょっとしてプロの方かと、御手元のカメラを確認すると、所謂ブランド品ではないFUJI製である。ただ、何となくその言葉が引っかかり、後戻りして300mm望遠に切替え、鯉幟に焦点を合わせてみる。すると、正に迫力満点、まるで鯉の大群が、勢い良く大空を泳いでいるようである。やはり、年長者の御忠告には、耳を傾けるべきである。ここから、鎌倉文学館に足を運んだあと、江ノ島に向かう。

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