*** 2008年10月4日 徳舜瞥 ***

1.徳舜瞥登山口 2.登山道1
(登山口間近)
3.エゾノコンギク 4.黄色の花
(コマツヨイグサ)
5.ツタの紅葉 6.登山道2
(5合目付近の雑木林)
7.ツタウルシ1
(5合目付近)
8.ツタウルシ2
(5合目付近)
9.ツタウルシ3
(5合目付近)
10.ツタウルシ4
(5合目付近)
11.ツタウルシ5
(5合目付近)
12.ツタウルシ6
(5合目付近)
13.ツタウルシ7
(5合目付近)
14.ツタウルシ8
(5合目付近)
15.ナナカマド
(6合目付近)
16.ミネカエデ
の黄葉1
(6合目付近)
17.登山道3
(6合目付近の
ミネカエデ)
18.登山道4
(6合目付近の
ミネカエデ)
19.登山道5
(6合目付近の
ミネカエデ)
20.ミズナラ?
(7合目手前)
21.モミジと
ナナカマド
(7合目手前)
22.道端の
ツタウルシ1
(7合目手前)
23.道端の
ツタウルシ2
(7合目手前)
24.道端の
ツタウルシ3
(7合目手前)
25.道端の
ツタウルシ4
(7合目手前)
26.紅葉1
(7合目付近)
27.紅葉2
(7合目付近)
28.カエデの群落
(7合目付近)
29.ハウチワカエデ1
(7合目付近)
30.ハウチワカエデ2
(7合目付近)
31.ハウチワカエデ3
(7合目付近)
32.ハウチワカエデ4
(7合目付近)
33.ハウチワカエデ5
(7合目付近)
34.ハウチワカエデ6
(7合目付近)
35.ハウチワカエデ7
(7合目付近)
36.登山道6
(8合目付近の
ミネカエデ)
37.登山道7
(8合目付近)
38.登山道8
(8合目付近)
39.羊蹄山遠望
(9合目手前)
40.壮瞥町方面の
チンダル現象
(9合目手前)
41.ウスノキ1
(9合目手前)
42.ウスノキ2
(9合目手前)
43.ハイオトギリ
(9合目手前)
44.チシマフウロ1
(9合目手前)
45.ハイマツ帯
(9合目手前)
46.ホロホロ山1 47.ホロホロ山2 48.支笏湖1
49.支笏湖2 50.恵庭岳1 51.恵庭岳2 52.羊蹄山と尻別岳 53.オロフレ山 54.徳舜瞥山頂
55.ホロホロ山腹
の紅葉1
56.ホロホロ山腹
の紅葉2
57.ホロホロ山腹
の紅葉3
58.断崖の
ハイオトギリ?
59.チシマフウロ2 60.チシマフウロ3

 10月4日(土)、2年ぶりに、徳舜瞥山(標高1309m)に挑戦する。前回は、登山の数日後、緊急入院/手術をする羽目になった因縁の山である。今から考えると、この時の体調不良が、一種の前兆現象だったのだが、それに気づかず、病気を悪化させる結果になった。ただ、先日の羊蹄山(標高1898m)登頂で、体力に自信が持てるようになり、今回改めて、リベンジを図ることにした。
 午前9時半、室蘭を出発し、一路徳舜瞥山麓の大滝町を目指す。40分程走ると、くっきりとした有珠山や昭和新山が、望めるようになる。ただ、その奥に鎮座する羊蹄山(標高1898m)は、姿を隠したままである。独立峰だけあって、たとえ晴天でも、山頂付近は、雲が発生しやすいのだろう。大滝町に近づくにつれ、山頂に雲を頂いた徳舜瞥が、垣間見られるようになる。
まあ、この程度なら、たとえ雨に降られたとしても、大したことなかろう。途中、回り道をしたせいで、登山口には12時前に到着する。羊蹄山の失敗を繰り返さないためには、遅くとも、15時半には下山する必要がある。ただ、ここから眺めた限りでは、山腹に紅葉は見られず、やや時期を逸した感は否めない。それでも、残る紅葉を求めて、勇んで出発する。
 石畳の林道を過ぎ、なだらかな雑木林を進むと、枯木に絡まった"ツタウルシ"が目に留まる。今が見頃で、先程の心配が杞憂に終わる。6合目付近まで来ると、今度は"トドマツ"に絡まった、"ツタウルシ"が現れる。一昨年にも見かけたが、逆光に映える"朱葉"が、何とも艶やかである。更に、"ミネカエデ"の黄葉のトンネルを抜け、急坂を登りきると、7合目の尾根道に合流する。本来なら、ここは通過点であるが、この尾根道を下った所に、見事なカエデの群落が潜んでいる。普段は、人間様は進入禁止なので、隠れて紅葉狩りを楽しむには、格好の場所である。ただ、うっかりすると、"キジ射ちの跡"を踏みつける可能性もあるので、注意が肝要である。一方、深笹の先には、目の覚めるような"ハウチワカエデ"が、風に揺れている。正に感動の一瞬! これまで見たこともないような色鮮やかさである。HPに掲載する前に、画像ソフトで若干の補正は行ったが、この微妙な色合いを、愛機・EOS5Dも旨く再現している。所で、3年ぶりに更新されるEOS5D-MARKⅡでは、新設計の映像エンジン「DISIC4」が搭載され、更に微妙な諧調まで再現可能とのことである。11月後半発売で、目下買換えを検討中である。
 遅い昼食を含め、大分道草をしたので、先を急ぐ。7合目付近からは急登が続くが、羊蹄山程ではなく、順調に高度を稼いで行く。8合目を過ぎると、視界が開け、尻別岳越しに羊蹄山が望める。要するに、羊蹄山/尻別岳/徳舜瞥が一直線上に、並んでいることになる。従って、9月14日に羊蹄山から尻別岳越しに写した山は、徳舜瞥に間違いないと言える。感慨に耽っている間に、急速に暗雲が立ち込め、此方に押し寄せてくる。一方、壮瞥町付近には、雲間から光が射し込み、"チンダル現象"が発生している。何とも神々しい光景である。ここから、ハイマツ帯を通り、山頂に向かう。 14時17分、無事徳舜瞥山頂に辿り着く。途中で道草した時間を差し引くと、略標準のペースで登頂したことになり、感無量である。当初、山頂周辺で、じっくり腰を据えて、紅葉を撮影しようと考えていたが、瞬く間に、ホロホロ山腹を雲が覆って行く。それに伴い、急激に気温が下がり、シャッターを押す手が悴んでくる。ここは、早々に撮影を切り上げ、下山に架かろうとしていたところ、山頂の岩陰に、可憐な紅葉を見つける。9合目付近でも見かけたが、此方の方がずっと色艶やかである。結局、名前が"チシマフウロ"と判るまで、まる1日を費やしてしまう。Aさんなら、即判別可能だろうが、私にとって、未だに植物の特定は難しい。14時40分、余裕を持って山頂を後にする。
 今回は、2年ぶりに徳舜瞥山に挑戦した。その甲斐あって、艶やかな"ツタウルシ"や、"ハウチワカエデ"に出会え、十二分に秋の一日を満喫できた。また、体力の回復も確認できたので、次回は、吊り尾根を越えて、ホロホロ山(標高1322m)にも、足を伸ばしてみたい。

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