*** 2008年10月13日 昆布岳 ***

1.羊蹄山1
(留寿都村)
2.羊蹄山2
(留寿都村)
3.ニセコアンヌプリ
(留寿都村)
4.昆布岳遠望
(留寿都村)
5.エゾシマリス
(登山口付近)
6.カラマツ林
(1合目手前)
7.カエデの紅葉
(2合目付近)
8.白樺とウルシ
(2合目付近)
9.黄色の花
(アキノ
キリンソウ類)
(3合目付近)
10.赤トンボ
(3合目付近)
11.ツタウルシ1
(4合目付近)
12.ツタウルシ2
(4合目付近)
13.メガネ岩1
(5号目付近)
14.メガネ岩2
(5号目付近)
15.メガネ岩3
(5号目付近)
16.昆布岳稜線
(5号目付近)
17.昆布岳1
(5合目付近)
18.ツタウルシ3
(6合目付近)
19.ツタウルシ4
(6合目付近)
20.ツタウルシ5
(6合目付近)
21.ツタウルシ6
(6合目付近)
22.ダケカンバの
黄葉1
(6合目付近)
23.ダケカンバの
黄葉2
(6合目付近)
24.ツタウルシ6
(7合目手前)
25.ツタウルシ7
(7合目手前)
26.タチツボスミレ
(7合目手前)
27.ノウイチゴ
(7合目手前)
28.昆布岳2
(8合目手前)
29.ハイマツ帯
(9合目手前)
30.昆布岳西側
(9号目付近)
31.羊蹄山3
(9号目付近)
32.羊蹄山4
(9号目付近)
33.羊蹄山5
(9号目付近)
34.昆布岳山頂 35.洞爺湖1
(昆布岳山頂)
36.洞爺湖2
(昆布岳山頂)
37.洞爺湖3
(昆布岳山頂)
38.ニセコ
アンヌプリ1
(昆布岳山頂)
39.ニセコ
アンヌプリ2
(昆布岳山頂)
40.イワオヌプリ
(昆布岳山頂)

 10月13日(月)、三連休の最終日、寝不足の朝を迎える。流石に格安のペンションS、前夜何処からともなく大量の"カメムシ"が入り込み、それが電灯の周りを動きまわり、テーブルに落ちてくる始末である。オーナーに文句を言った所、掃除機を持ち出し、一匹ずつ吸い込んでいく。ただ、その際強烈な臭いを発散させ、それが部屋中に充満する結果になってしまう。その後も、何匹か入ってきたので、今度は、廊下にあった虫除けスプレーを使う。所が、敵もさる者、強烈な臭いを撒き散らし、最後の抵抗を試みている。結局、このせいでろくに眠れず、羊蹄山再挑戦の意欲を、消失させられる結果になってしまった。"カメムシ御殿"は、もうこりごりである。
 9:00前、このペンションを離れる。尻別岳の南麓を走っていると、山頂を露にした羊蹄山が望める。既に登頂は諦めていたが、昨日の雪も殆ど解け、正に絶好の登山日和である。少々残念な気もしたが、南西方向に目を転じると、山頂の雲が晴れそうな昆布岳(標高1045m)が望める。何とも魅力的な光景であり、本日はこの山に、初挑戦することにする。所で、山名をWEB上で検索した所、アイヌ語の"トコンポ"(小さなこぶ)が転じて、"コンブ"になったとのことである。勿論、"昆布"は当て字である。
 10:30、道々914号線の脇に駐車し、ここから道々沿いに歩き出す。ただ、登山口(標高255m)が見つからないので引き返し、反対方向に歩いていると、駐車場前の民家の方が出てこられ、道案内をして下さる。何とも親切な方である。ここから、なだらかな林道を進むので、楽なコースとも言えるが、道の両側は背丈以上の笹薮が覆い、風通しと見晴らしが極端に悪い。この中を、汗だくになりつつ、黙々と登る。唯一の癒しは、"ツタウルシ"や"ヤマモミジ"の紅葉である。結局、この状態が、5合目手前まで延々と続くことになる。
 12時前、5合目に到着すると、通称"メガネ岩"が現れる。中々面白い形をしているので、近付いて観察してみる。アーチ自体は、厚さ数mm~数cm位の岩の層から出来ており、極めて脆そうに見える。溶岩が凝固する際に、このような層状に結晶したのであろうか。また、この辺りから、やっと視界が開け、昆布岳の稜線も垣間見られるようになる。やっと山らしくなり、元気が沸いてくる。
 6合目に向かっていると、艶やかな黄葉が目に留まる。丸葉の大木なので、"カツラ"か"ダケカンバ"のどちらかであろうが、木肌の色からして、後者であろう。その近くでは、倒木に絡まった"ツタウルシ"が、風に揺れている。まるで、赤い竜が、これから天に向けて、昇っていこうとしているかの様である。
 13:00、8合目に到達する。ここから急登が始まる。距離は短いが、羊蹄山以上の急傾斜で、鎖場も数箇所設けられている。この2日間、膝を酷使したせいか、最後の急斜面で一歩が踏み出せない。それでも、途中撮影しつつ休憩を取り、約30分で山頂に辿り着く。ニセコアンヌプリ他、周辺の山々を順次撮影していると、若いカップルが此方に向かってくる。山頂に到達すると、"やった"と歓声を上げている。私とて、カメムシのお陰で、登頂を果たして感慨一入である。記念撮影を頼まれ、話をする中で、地元豊浦町からの初挑戦と分かる。豊浦町と言えば、ボクシング世界チャンピオン・内藤選手の故郷で、素朴で好感の持てる人が多いようである。ここからもと来た道を下る。

総歩数:約15,000歩
登りの厳しさ:▲(8合目以上▲▲▲)

戻る