*** 2009年5月2日&4日横浜, 9日鎌倉 ***

1.俣野公園1 2.俣野公園2 3.鴨のつがい
(俣野公園)
4.ツツジ1
(俣野公園)
5.ツツジ2
(俣野公園)
6.ツツジ3
(俣野公園)
7.マツバギク
(戸塚)
8.サルビア(戸塚) 9.ポピー(戸塚) 10.シュンラン?
(戸塚)
11.チガヤ
(戸塚)
12.ツツジ4
(深谷通信隊)
13.シバザクラ1
(東俣野)
14.シバザクラ2
(東俣野)
15.サツキ1
(原宿)
16.サツキ2
(原宿)
17.サツキ3
(原宿)
18.サツキ4
(原宿)
19.イモカタバミ
(円覚寺付近)
20.手作り地蔵1
(円覚寺付近)
21.手作り地蔵2
(円覚寺付近)
22.アオキの実
(円覚寺付近)
23.イワガラソウ
(松嶺院)
24.ピンクの花
(松嶺院)
25.フウロソウ
(松嶺院)
26.ツボサンゴ
(松嶺院)
27.ウツボグサ
(松嶺院)
28.ホタルブクロ1
(松嶺院)
29.ホタルブクロ2
(松嶺院)
30.ミヤコワスレ1
(松嶺院)
31.ミヤコワスレ2
(松嶺院)
32.チョウジソウ
(松嶺院)
33.アザミ
(松嶺院)
34.シャクヤク
(松嶺院)
35.松嶺院1 36.松嶺院2
37.白い花,ウツギ類
(松嶺院)
38.地蔵像(松嶺院) 39.テッセン1
(松嶺院)
40.テッセン2
(松嶺院)
41.テッセン3
(松嶺院)
42.シャクヤク
(松嶺院)
43.居士林1 44.居士林2 45.佛日庵1 46.佛日庵2 47.ユキノシタ1
(黄梅庵)
48.ユキノシタ2
(黄梅庵)
49.スズメ
(黄梅庵)
50.シラン
(黄梅庵)
51.シランの白花
(黄梅庵)
52.セキコク1
(黄梅庵)
53.セキコク2
(黄梅庵)
54.セキコク3
(黄梅庵)
55.黄色の花,
エニシダ類
(黄梅庵)
56.ユキノシタ3
(佛日庵)
57.ユキノシタ4
(佛日庵)
58.モミジ1
(舎利殿付近)
59.モミジ2
(舎利殿付近)
60.モミジ3
(舎利殿付近)

  4月29日(水)、ゴールデンウイークの真っ只中、自宅・横浜に戻る。途中、休暇を取ったせいで、5月10日まで何と12連休である。所が、自宅に帰り着くと、何となく喉がいがらっぽい。ここ数年、風邪一つ引いてなかったで、まさかと思いつつ、早めに就寝する。だが、翌朝には風邪の症状が出始め、正に万事休すである。ただ、タイ/カンボジアに出張して、既に3ヶ月余り経過していたので、世界中に蔓延している"豚インフル"とは考えられない。結局、普通のインフル(?)で寝込むこととなり、当初I氏と計画していた丹沢・塔ノ岳登山は、幻に終わる。従って、塔ノ岳北面の、"シロヤシオ"の神との再会も、当分お預けと相成る。
 5月2日(土)、まだ熱っぽかったが、体の節々の痛みを解すため、自宅周辺を散策する。俣野公園では、色艶やかな躑躅が、正に満開を向かえている。この目の覚めるような赤の再現性を、一眼デジカメ(CANON EOS5D MarkⅡ)とポケットデジカメ(CANON IXY 920IS)で、チェックする。映像エンジン(DIGIC 4)が同一のせいか、発色の傾向は似ており、何れの機種も、色飽和もなく艶やかな赤を見事に再現している。だが、実寸で確認してみると、彩度/コントラスト/階調表現共、一眼デジカメが数段優れているように見える。尚、No.1,4,6が一眼デジカメ版、No.2,3,5,12,15が、同一サイズにトリミングしたポケットデジカメ版である。
 5月9日(土)、連休最終日の前日、やっと春酣の鎌倉に出かける。今回は、艶やかな花々を求めて、円覚寺内の松嶺院を散策する。既に、牡丹の季節は終わっていたが、代わりに可憐な花々が、足元を彩っている。これらの姿を写真に収めつつ、巡回コースを歩んで行くと、高級カメラを担げた女性が、一方通行を無視して、こちらに向かってくる。敢えて逆コースを取る理由は不明だが、1月26日のプノンペン同様、ルールを守れない"カメラウーマン"には閉口する。
 松嶺院を出て奥の院に向かう。禅道場・居士林では、豪壮な門が開かれ、高僧と思しき方が、門前で草毟りに勤しんでおられる。円覚寺といえば、世界的な仏教哲学者・鈴木大拙ゆかりの寺であり、ひょっとして、先程の僧侶の方は、"大拙禅師"ゆかりの方かも知れない。フリー百科事典によると、当時の恩師・釈宗演が、「大巧は拙なるに似たり」と言う意味合いで、居士号"大拙"を授けたとある。以前買い求めた、鈴木大拙著「禅とは何か」を改めて紐解いてみると、50頁に、大馬鹿と大天才に関して、意味深い記述がある。即ち、「どちらにも同じものが備わっている。馬鹿にも天才となりうるものがあり、天才にも馬鹿となるべき素質がある。ただ力の表現が可能であるかないかによるのである。だから表現と言うものをしなくてはならぬ。知るというだけに止めてはならぬ。・・・」と記載されている箇所である。本来は、経文について述べたものであるが、一般にも当てはまる、正に薀蓄のある名言である。私自身も、教員の端くれとして、日々知力/表現力の向上に努めることを、肝に銘じる。
 ここから、他の被写体を求めて、奥の院に向かう。舎利殿のそばには、目に鮮やかな新緑のモミジが、風に揺れている。その先端には、赤く色づいたモミジの種が、見事なコントラストを見せている。佛日庵を過ぎ、一番奥の黄梅庵までくると、門前脇に高さ30cm位のユキノシタが目に留まる。改めてじっくり眺めてみると、色/形共、実にユニークである。帰り際にも、佛日庵の石垣にも見られたが、正に"ひげ爺"とも言うべき、実にユーモラスな格好をしている。庵内に一歩踏み入れると、今度は一羽の雀が地面と木々の間を、しきりに動き回っている。忍び足で近付き、この光景を連写する。帰り際、ふと見上げると、梅の幹に真白な"石斛"が開花している。やや、盛りは過ぎているものの、中々清楚で絵になる光景である。艶やかな赤色の躑躅の良いが、飾り気のない白色の蘭も、中々趣がある。ここから、もと来た坂道を下る。

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