*** 2010年2月20日,3月4日,2009年3月14日 室蘭の優しき人々 ***
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No.1~No.6, No.8~19までが2月20日,No.7は一年前の2009年3月14日,No.20~24は2010年3月4日撮影です。
いよいよ室蘭を離れる日が近付いてきた。思えば、北の大地の大学に奉職すること5年、高知工科大時代の3年を入れると、教員生活は8年に及ぶが、変化に富んだ5年間だったせいか、むしろ室蘭時代のほうが短く感じる。その理由はさておき、以下に、室蘭の優しき人々とのお別れについて記す。 2月20日(土)、本日は盛りだくさんのイベントである。先ず情報・Oさんのアレンジで、M先生宅で、ご自慢のオーディオ装置を聴かせて頂く。 参加者は、最年長のK先生,M先生,Oさん,最年少の小林君と、何れも"オトキチ"を自称する猛者達である。最初に、K先生ご持参の改造DVDプレヤーの効果を、全員で確認する。K先生によると、K先生が信奉されるM先生(他大学)が、最新のテクノロジーを駆使して、廉価版から超高性能DVDプレーヤーに生まれ変わらせた逸品とか。しかしながら、我々はビジュアルには疎いせいか、その改善効果を全く確認できない。これで、オリジナル価格の10倍以上もするとあっては、どこかの宗教団体が売りつける壷のようにも思えてくる。次に、M先生ご自慢のオーディオ装置を試聴する。構成は、マランツ製プリアンプにオール真空管式のパワーアンプ、JBL製4311B型スピーカーと、ジャズの再生に向くシステムである。朗々と鳴る様は、正に真空管アンプの真骨頂という所か。特別参加の小林君は、Oさんとオーデイ談義で盛り上がっている。予定の2時間があっと言う間に過ぎたので、急いで次の会場"レストラン・アスコット"に向かう。 ここでは、ママ一人に待ちぼうけをくわせたが、約20分遅れで宴会が始まる。Oさんが気を利かして、事前にこの店に私の好みを聞いて頂いたため、テーブルに並ぶ料理は、全て私が食せるものばかりである。中でも、普通の4倍程もあるチーズハンバーグは、圧巻である。Oさんの細やかな御配慮に感謝しつつ、食事を始めていると、Hさんが入ってこられる。休日出勤を、早めに切り上げて来られたとのとこ。また、御入院間近の慌しい中、私のために時間を割いていただいて、恐縮至極である。そうこうする内に、予定の時間が経過したので、最後の会場、"スナック・やってるよ"に、全員で向かう。 今度は、Hさんを入れると、差し詰め"カラオケ同好会"と言う所か。ただ、この中で酒も飲まずに素面で歌うのは、私のみである。所で、このスナックに通うようになったのは、K先生に誘われた結果だが、嘗てこの先生が、私が歌っているどさくさに、"カラオケを無料にしたら?"と、ママに口添えされていたのを、耳にしたことがある。当初は、意味不明であったが、よくよく考えてみると、私のように酒も飲まずに収益に貢献しない客は、締め出すべきだと仰っていたようである。だが、慈悲深いママのこと、この進言を聞き入れず、ずっと私を客として暖かく向かえ入れて頂き、本日の送別会を迎えることになった訳である。所で、古い写真で恐縮だが、私のカラオケの師匠と言えるのが、一昨年の3月に来店されたYさん(元いすゞ自動車大型設計部長)である。10数年前、川崎工場近くのカラオケショップにご一緒した際、"愛燦燦","花"他の絶唱に感激したことを、つい昨日のように覚えている。ただ当時は余りにもレベル差があり、その後私がカラオケに親しむ機会はなかったが、K先生のお陰で、何とかカラオケを楽しめるレベルにまで、到達できたと実感している。謂わば、K先生が第二の師匠とも言える。その後、順次お得意の曲を披露する中で、カラオケの採点機能を使って、各人の評価を試みる。その結果、最高点は何と、M先生の90点である。しかしながら、普通に聞いている限りでは、K先生の方が、感情がこもっていて、お上手のように思えるのだが! 私の点数はさておき、どうも機械の評価は、人間様のそれとは異なるようである。その後、Hさん,F先生とOさんの順に、店を去られたが、私はそのまま居残り、翌朝12時半頃お暇する。 なお、この間の出来事については、極秘である。 3月4日(木)、今度は、本学同期のT先生とのお別れ会である。中島のイタリアンレストランで会食した後、2次会は、何時もの"やってるよ"である。先客はH電勤務のOさん、以前送電線の振動問題で、ここで議論を戦わせた方である。思えば、T先生とも不思議なご縁で、何と私の実姉の新姓と同名である。また、私の甥が、T先生の同じ阪大出身で、兵庫県庁勤務と、ここまで一致するのは、正に奇遇と言える。そうこうする内に、私とママとのデュエットが始まる。曲目は、フランク永井&松尾和子の"東京ナイトクラブ"である。嘗ては、2人のペースを合わせるのに苦労したが、今は息がぴったりと合うようになり、2人の十八番のデュエット曲になった模様である。所で、フランク永井と言えば、本名・永井清人、私の亡父と一字違いである。また、ママのご長男の名前とも偶然一致する。更に私の義母・良子とママが同名で、愚妻と誕生日が同年同月の1日違いである。偶然にしては、できすぎているが、これが不思議なご縁と言うものであろうか。盛り上がって来た所で、今度はT先生のデュエットのお相手Jさんが、仲間に加わる。T先生も顔が綻び、快調に飛ばしておられる。そうこうする内に、日が改まりそうな時間になったので、記念撮影をして、"キョウジュウ(教授)"にお暇することにする。断っておくが、これは私の駄洒落ではなく、K先生の口癖である。 最後に、一言退任のご挨拶を申し仕上げます。5年間、ママをはじめ、スナック"やってるよ"に集う心優しき皆様に、大変お世話になりました。ストレスに潰されることなく、任務を全うできましたのは、ひとえに"やってるよ"の関係者のお陰と、感謝申し上げます。本年8月には、"技術開発基礎論"の集中講義で、また室蘭に参りますので、その節は宜しくお願い致します。再会を楽しみにしております。 |