*** 2010年4月18日 巣雲山 ***

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1.石垣の躑躅 2.白い花
(ハナニラ)
3.ノイチゴの花
(クサイチゴ)
4.タチツボスミレ1 5.タチツボスミレ2
6.伊豆の山1 7.伊豆の山2 8.台風の爪痕1 9.台風の爪痕2 10.マムシグサ類
11.レンギョウ1 12.レンギョウ2 13.ヤマザクラ1 14.ヤマザクラ2 15.ヤマザクラ3
16.宇佐美の浜 17.ツバキの花 18.ヤマザクラ4 19.大室山遠望 20.ヤマザクラ5
(巣雲山山頂)
21.ヤマザクラ6
(巣雲山山頂)
22.ヤマザクラ7
(巣雲山山頂)
23.T,W,Hさん
(巣雲山山頂)
24.酒井,W,Hさん
(巣雲山山頂)
25.ヤマザクラ8
(巣雲山山頂)
26.ヤマザクラ9
(巣雲山山頂)
27.ヤマザクラ10 28.ヤマザクラ11 29.ヤマザクラ12 30.小滝
31.モモの花1 32.モモの花2 33.ツツジの花1 34.ツツジの花2 35.モモの花3
36.ミカン 37.竹林 38.ツツジの花3 39.ヤエザクラ1 40.ヤエザクラ2

 4月18日(日)、久々にさんしょの会の例会に参加する。改めて、HPをチェックしたところ、前回の参加が2001年12月15日のなので、8年4ヶ月ぶりの復帰となる。今回は、伊豆・宇佐美の巣雲山(標高580.5m)とか。直近のフンザでは、後塵を配する結果となったが、この山は標高も低いため、皆さんに御迷惑をお掛けすることも無かろう。
 早朝5:00に起床し、5:40の始発バスでJR戸塚駅に向かう。駅には、思いの外早く到着したが、電車を待つ間駅周辺を眺めていると、新しい建物ばかりが目立つ。8年間のブランクで、まるで異邦人になったような気分である。電車は藤沢を過ぎ、大磯,二宮と湘南のリゾート地を通過して行く。途中、H氏と車内で出くわす。聞けば、既にいすゞ自動車を退職され、特許関連の会社に勤務されているとか。お元気そうで何よりである。その後、途中でW,Tさんにもお会いする。結局、本日の参加者は、むくつけき男性4名のみということになる。所で、今回の巣雲山は、標高はそれほどでもないが、富士の展望が抜群とか。ただ、これまで誰も登ったことがなく、幹事のTさんも相当古い資料(約40年前?)を元に、ルートを確認されている。それでも、道なりに登っていくと、登山道らしき林道が現れる。道端には、可憐な"タチツボスミレ"が群落を作っている。所で、ここまで明確に名前を記述できるのは、スミレ博士のAさんのお陰である。近くには、濃紫ものも見られるが、残念ながらそこまでは判別できない。更に林道を登っていると、何台かの車が、我々を追い越していく。行き着いた先は、何と全ての木々がなぎ倒され、斜面全体が褐色と化している。聞けば、昨年の台風の爪痕とか。良く見ると、反対側の尾根にも、何箇所か倒木地帯が見受けられる。斜面の上部の既に植林された箇所には、鹿の食害防止のために、全体にネットが掛けられている。丹沢の金網製に比較するとチャチで、簡単に鹿に食い破られそうである。
 約1時間で、伊豆スカイラインの合流点に出る。道路脇には、色鮮やかな黄色の花が満開である。近づいてみると、早春のウイーン(2007-3-18)で見かけた、"レンギョウ"のようである。ウイーン市民は、この花で春の到来を知るとか。ここで小休止後、尾根道を登っていくと、急に視界が開け、南方の山腹に"ヤマザクラ"が、モザイク模様のように点在している。桜の名所"吉野"とまではいかないが、中々の絶景である。Tさんは、最近奥様と共にこの地を訪問されたとか。私自身、吉野は、高校時代の課外学習で一度訪れたきりだが、"ヤマザクラ"には目もくれず、ミノルタ製一眼レフSR7で、南北朝時代の史跡を中心に撮影したと記憶している。謂わば、私が写真に興味を持った原点とも言えるが、近年、艶やかな"ソメイヨシノ"より、素朴な"ヤマザクラ"に惹かれるのは、Aさんの影響かもしれない。
 約2時間で巣雲山山頂に到着する。ただ、残念ながら、富士は雲間に隠れたままである。中央の展望台には、山名プレートも無くなり、富士山の位置も特定できない。南東には、大室山、更にその先には大島らしき姿も望める。まあ、それでも、春霞の中に浮かび上がる"ヤマザクラ"を撮影でき、来た甲斐があった。ここで、早目の昼食をとり、宇佐美駅へと下る。この間、Wさんと、先月大山邸を訪問した際の出来ごとについてお話しする。Wさんは、M氏の大学の先輩で、彼の葬儀にも参列されたとか。駅近くの龍眼寺まで下ってくると、今度はふっくらした"ヤエザクラ"が、境内を覆っている。"ヤマザクラ"同様、葉が花より先に出るのが、やはり自然である。写真を整理してみると、今回は、"花のトレッキング"とでも言えようか。

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