*** 2012年11月20日 河口湖の紅葉と富士山 ***
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11月20日(火)、絶好の行楽日和に恵まれたので、紅葉を求めて河口湖方面に向かう。事前にWEB上でチェックした所では、河口湖と箱根強羅が丁度見頃とか。そこで、河口湖から箱根へと、順に紅葉の名所を巡ることにする。先ず河口湖であるが、北岸の梨川に、"もみじ回廊"と称する景勝地があり、2日前まで、"もみじ祭"が開催されていたとか。また、その西側にも、"留守ヶ岩浜"他、絶景ポイントがある模様である。更に、時間が許せば、"忍野八海"や"箱根芦ノ湖"にも立ち寄ることにする。 06:25、自宅横浜を出発し、一路河口湖を目指す。平日の早朝とあって、途中渋滞することもなく、2時間強で"もみじ回廊"に到着する。早速近くのレストランに駐車し、河口湖畔に向かう。穏やかな湖面の先には、雪を頂いた富士が、優美な裾野を広げている。静岡県側から望める富士に比べて、宝永火口が見えないぶん、より優美に見える。ここでの富士山撮影は程々にして、"もみじ回廊"に戻る。もみじ祭自体は、既に終了しているものの、梨川の両堤には、未だに見事な紅葉が残り、それが延々と上流へと続いている。ただ、この"回廊"という言葉が、何となく引っかかる。即ち、"回廊"とは、一般的には、寺院の回りを取り囲む廊下を指すが、もみじの木々は、小川に沿って略直線的に植わっているため、お寺の回廊とは似ても似つかないにものである。一方、中国"河西回廊"やアフガニスタン"ワハン回廊"の如く、大山脈に挟まれた渓谷地帯にも、"回廊"は用いられる。してみると、"もみじ回廊"は、敢えて言うと、後者に近いのであろうが、規模からして全くそぐわない。むしろ、素直に"もみじ堤防"とか"もみじ渓谷"の方が、実態にあっているのではなかろうか。余計なことを言ったが、樹齢100年にも及ぶモミジは、規模/色彩とも見事と言うほかはない。特に、逆光に映える枝垂れモミジが、何とも美しい。結局、様々なもみじの撮影に、20分程度要したであろうか。次に堤防下に降りると、もみじ祭の際に用いられたと思しき小形水車や、ライトアップ用のランプが残存している。所で、ライトアップは、25日まで延長された模様で、夕刻ともなれば、さぞかし幻想的な光景に出会えると思われるが、先を急ぐ関係で、これは次回に取っておきたい。ここから、湖畔の道を、"留守ヶ岩浜"へと急ぐ。 09:30、"留守ヶ岩浜"に到着する。ここは、人気の撮影スポットとあって、各所にカメラの砲列が見られる。ただ、周辺には駐車場が無いので、その先の"もみじトンネル"前に駐車し、"留守ヶ岩浜"まで引き返すことにする。ここでは、多くの中高年カメラマンが、三脚を据えて、必死に富士を狙っているように見える。私も負けじと、早速カメラを構えると、ファインダー内に、枝垂れモミジと富士が旨く納まる。どうやら、普段良く見かける河口湖からの富士の紅葉写真は、ここから撮影したものであろう。ただ、私自身、じっくりと三脚を据えて撮影するのは性に合わないので、10分程度で切り上げ、駐車場へと戻る。途中、通称"もみじトンネル"を通過するが、道路両側の枝がトンネル状にまで伸びておらず、強いて言うなら、"もみじ並木"というところか。ふと、湖岸に目を遣ると、大型の鳥が長閑に日向ぼっこをしている。外見上、首が長いので、鴨ではなく雁(カナダガン?)の一種と思えるが、湖岸まで降りて行くと、こちらを警戒してか、ゆっくりと立ち上がり、湖面へと逃げていく。長焦点で狙うと、その内の何羽かに、首輪がはまっているのが確認できる。何かの識別のためであろうが、何となく痛々しい。彼等の日向ぼっこを、これ以上邪魔しては悪いので、早々に切り上げ、駐車場へと戻る。ここから"西湖"を経て、"忍野八海"に向かう。 |