*** 2013年11月1日 愛鷹山の秋 ***

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1.最初の急階段
(十里木)
2.カヤトの斜面 3.雲間に隠れた
富士山
4.緩やかな登山道 5.愛鷹山越前岳 6.山腹の紅葉1 7.ハウチワカエデ
の黄葉1
8.ハウチワカエデ
の黄葉2
9.ツタウルシ
の紅葉1
10.マムシグサの実
11.マユミの実 12.白い花1
(ノコギリソウ)
13.白い花2
(ノコギリソウ)
14.ヒメシャラ
の黄葉1
15.ヒメシャラ
の黄葉2
16.イロハモミジ
の黄葉1
17.イロハモミジ
の黄葉2
18.山腹の紅葉2 19.コミネカエデ
の紅葉1
20.コミネカエデ
の紅葉2
21.ツタウルシ
の紅葉2
22.ツタウルシ
の紅葉3
23.山腹の紅葉3 24.山腹の紅葉4 25.山腹の紅葉5 26.ガマズミの紅葉 27.リンドウ1 28.リンドウ2 29.リュウノウギク1 30.リュウノウギク2
31.笹峰の急登1 32.オオカメノキ
の紅葉
33.ミヤマシキミ
の実1
34.ミヤマシキミ
の実2
35.ミヤマシキミ
の実3
36.ブナの黄葉 37.コミネカエデ
の紅葉3
38.コミネカエデ
の紅葉4
39.ナナカマドの実 40.ヒメシャラ
の黄葉3
41.コミネカエデ
の紅葉5
42.コミネカエデ
の紅葉6
43.笹峰の急登2 44.コミネカエデ
の紅葉7
45.コミネカエデ
の紅葉8
46.コミネカエデ
の紅葉9
47.コミネカエデ
の紅葉10
48.コミネカエデ
の紅葉11
49.コミネカエデ
の紅葉12
50.コミネカエデ
の紅葉13
51.コミネカエデ
の紅葉14
52.コミネカエデ
の紅葉15
53.コミネカエデ
の紅葉16
54.コミネカエデ
の紅葉17
55.コミネカエデ
の紅葉18
56.コミネカエデ
の紅葉19
57.コミネカエデ
の紅葉20
58.コミネカエデ
の紅葉21
59.愛鷹山越前岳
山頂
60.地蔵
61.愛鷹連峰1 62.愛鷹連峰2 63.呼子岳1 64.呼子岳2 65.呼子岳稜線 66.西尾根の紅葉1 67.西尾根の紅葉2 68.西尾根の紅葉3 69.西尾根の紅葉4 70.西尾根の紅葉5
71.西尾根の紅葉6 72.西尾根の紅葉7 73.リンドウ3 74.コミネカエデ
の紅葉22
75.コミネカエデ
の紅葉23
76.コミネカエデ
の紅葉24
77.コミネカエデ
の紅葉25
78.コミネカエデ
の紅葉26
79.富士山1 80.富士山2

 11月1日(金)、同月5/6日の谷川岳(標高1977m)の前哨戦として、富士山の真南に位置する"愛鷹山"(標高1504m)に、三度目の挑戦をする。登山口となる十里木駐車場からの標高差は644mと、谷川岳より少しあるものの、傾斜はやや緩く、若干楽な山と言える。だが、前回の"愛鷹山"では、登りに3時間以上も要し、私にとって決して侮れない山ではある。また東名の工事渋滞に巻き込まれ、図らずも遅い登山開始となったので、日没までに帰還できるよう、前回よりスピードを上げる所存である。
 12:47、十里木駐車場を後にする。平日とあって登山客は見られず、行きかうのは、十里木展望台から引き返してきた数人の観光客のみである。それもその筈、富士山は厚い雲に覆われ、姿を現わす気配は全く見られない。従って、無理してこの急階段を登る観光客は、余程の物好きということになる。ただ、私は登山訓練が目的なので、十里木展望台で素早く昼食をとり、ここから灌木地帯を黙々と登って行く。途中、北海道で良く見かけた"ハウチワカエデ"が目に留まる。所で、"カエデ科"は種類が多く、名前を特定するのは容易ではないが、このカエデだけは、"ヤツデ"を矮小化したような形をしているので、判別は簡単である。45分程で"笹峰"手前まで来ると、見掛けない白花が草叢を覆っている。別途ネット上で調べても、名前の特定には至らなかったが、Aさんによると、"ノコギリソウ"とか。流石にAさんである。それにしても、周辺に紅葉は見られず、何となく殺風景である。
 13:40、笹峰の鞍部に到着する。周辺には、小振りのモミジが色付いており、これを撮影していると、下山してこられた中高年の御夫婦に出くわす。私の姿を察してか、「撮影しながらだからだと、あと二時間程度掛りそうですね」と仰る。更に、「地元の方ですか?」と聞かれたので、「横浜からですが、これで三度目です」と答えると、「それなら大丈夫ですね!」と返答される。ただ、何処かで聞き覚えのあるアクセントに思えたが、考えてみれば、70年代初頭のドラマ"細うで繁盛記"で、"富士真奈美"が演じた"正子"の口調にやや似ている。よって、御夫婦は地元静岡の方ということになろう。いずれにしても、大変親切な方々である。ここから、愈々急登が始まるが、中々ピッチが上がらない。念のために、ヘッドランプは持参してきたが、できれば、使いたくないものである。木の根が覆う山道を用心して登って行くと、谷間の一角に、艶やかなモミジが垣間見える。本来なら、ここでじっくりと腰を据えて、撮影に熱中したいところだが、先を急ぐ関係で、後回しにする。山頂間近になると、真っ赤なモミジの大木が現れる。画像を拡大再生してみると、中央の葉が異様に長く、全ての葉に細かな切れ込みが見られる。別途ネット上で調べた限りでは、どうやら、"コミネカエデ"のようである。実にユニーク且つ愛らしい姿である。
 15;29、何とか"愛鷹山越前岳"山頂に辿り着く。後半はややばて気味であったため、思いの外遅い到着となったが、この分だと日没までには下山できそうである。山頂に立つと、"位牌岳"や"呼子岳"は雲に覆われ、眼下の谷間から、猛烈な勢いで雲が吹き上がってくる。景色も刻々変化し、正に幻想的な雰囲気ではあるが、体も急に冷えてきたので、レンズを交換しつつ、早急に撮影する。ただ、雲間から垣間見られる西尾根の紅葉は今一つで、何となく消化不良の感がある。あとは、下山時に、先程の谷間の紅葉を狙うしかあるまい。
 16:03、脱兎の勢いで急坂を下ってきたので、未だ辛うじて撮影できる明るさである。だが、谷間のモミジまで近づくのは危険なので、手前で足場を確保しつつ、この見事な紅葉を、420mm超望遠で狙うことにする。改めて画像を確認してみると、ぶれも目立たず、何とか様になっている。また、葉形も先程"笹峰"で撮影した紅葉と、同一の模様である。してみると、越前岳北面のモミジは、意外や、"コミネカエデ"が多いということになる。
 16:53、太陽も先程西の空に沈み、急に夕闇が迫ってくる。そこで、カメラをザックに仕舞いかけたところ、急に雲が晴れ、富士山が姿を現す。これを逃してはなるまいと、数ショット撮影し、画像を確認後にふと見上げたところ、既に富士山は雲に覆われてしまっている。正に一瞬の出来事であったが、頑張った御褒美に、富士山が雄姿を見せてくれたのかもしれない。満ち足りた気分で、坂道を下る。
 今回は、大学祭で休講の合間に、2年ぶりに"愛鷹山"に挑戦した。本来は、谷川岳登山の事前訓練であったが、見事な紅葉や富士山を撮影することができ、有意義な休日となった。来秋は、Aさんから提案の有った南側の須津渓谷も訪れてみたい。

登りの厳しさ:▲▲~▲▲▲(一部▲)
総歩数:10,564歩

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