*** 2014年4月11日 茨城県高峯の山桜と雨巻山登山 ***
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10:40、"かたくりの里公園"を後にし、大山さんのX-Trailを先頭に国道50号線を西に進む。周辺は長閑な田園地帯が広がっているが、山桜は見られず、開花状況はわからない。約1時間で、懐かしき"高峯"が姿を現すが、何となく殺風景で、山桜の開花も遅れている模様である。"池亀"への間道に入ると、車がやっとすれ違える道幅になったため、一旦池亀の中心部を抜け、麓の"五大力堂"前の駐車場に向かう。所が到着してみると、昨年と違って、何故か満車状態である。仕方が無いので、更に数百m山側に入った一角に駐車し、ここから"池亀"集落に徒歩で下って行く。10分程で、昨年お世話になったKさん宅前に到着すると、見事な芝桜が家の周りを覆っており、どうやら御健在のようである。道路の反対側では、紅白に咲く"源平梅"が満開を迎えているが、その先で、Kさんが何やら作業に勤しんでおられる。そこで、御挨拶をしたところ、我々のことを覚えておられた模様で、暫しここで立話をする。Kさんによると、東日本大震災で山麓の地盤が崩壊し、土石流発生の危険性があるため、"五大力堂"辺りに砂防ダムを建設中とか。してみると、先程の駐車場の車は、工事関係者のそれと言うことになる。また、Kさんは、地元の大地主さんのようだが、実際の耕作は、御子息が休日にされているとか。池亀でも兼業化が進み、1500万円以上もかけて各種農業機械を導入しないと、農業を維持できないようである。願わくは、この長閑な山里が、永久にあらんことを祈るばかりである。ここから、車まで戻り、途中の蕎麦屋で昼食を取ったのち、山桜のメッカ"平沢"へと向かう。 14:07、指定の駐車場に私の車(プレミオ)を停め、ここから大山さんの車一台でビューポイントに向かう。毎日更新されるWEB写真をチェックした限りでは、昨年に比べて、開花が数日遅れているようであるが、実際に超望遠で覗いてみると、多くの白色の山桜が開花しているのが確認出来る。また、山桜に覆われた"平沢林道"を走行する車も垣間見える。次に、畦道の芝桜に近づくと、何と2本の電線が並行に走っている。去年は無かったはずだが、撮影上、何とも邪魔な存在である。どうやら、夜間のライトアップ用の配線のようだが、夜桜じゃあるまいし、やや演出過剰ではなかろうか。一方、大山さんも、昨年と違って、しきりに動き回っていたが、念願のシーンを撮り終え、満足気の様子である。ここから、明日以降通行止めとなる平沢林道を通って、第二展望台へと向かう。 14:50、高峯の第二展望台の駐車場に到着する。偶然、昨年と同じ場所に、一台分の空きスペースが有ったので、ここに駐車し、周辺の山桜撮影に出かける。花自体は、清楚な白色だが、赤色の新芽と相まって、実にカラフルに写る。また、南側の急斜面では、山桜が滝のように流れ落ち、絵も言えぬ雰囲気を醸し出している。これらは、やはり足で稼がないと、得られない光景であろう。ここから駐車場に戻り、平沢林道を国道286号線まで下って、"雨巻山(標高533.3m)"を目指すことにする。 15:29、愈々登山開始である。当初登山口が分からず、少々時間をロスしたが、この分だと日没までには十分帰還できそうである。登山道を5分程進むと、急に傾斜がきつくなり、この状態が延々と続く。体力のない私は、大山さんから徐々に離され始め、その内、欠伸が連続するようになる。これは、昨年の谷川岳(2013年11月6日参照)以来、トレーニングを怠ったせいで、心肺能力が更に低下したことを表わしている。大山さんからも、連続の登りに耐えられる体作りを示唆される。山頂が近付くにつれ、"ミヤマシキミ"や"ヤブレガサ"が目立つようになり、これらの写真を撮りつつ黙々と登る。なお、これ等の植物は、愛鷹山(2011年4月29日参照)の山頂付近(標高約1500m)でも見られたので、ざっと言って、静岡と北茨城の気温差は、1000mの標高差に相当することになる。こんな余計なことを考えていると、突然左手に木製の通称"展望塔"が現れる。実際は、"塔"と言うよりは"台"に近いが、周辺には木製のテーブルや長椅子まであり、山頂の休憩所と見紛うばかりである。試しに"塔"に登ってみると、眼前に茨城の山々(加波山&筑波山)が飛び込んでくる。また、眼下の雨巻山山麓では、山桜も開花しているが、中腹までは広がっていないようである。写真を撮り終え、"塔"から降りてくると、大山さんの呼び声が聞こえたので、急いでこの先の山頂に向かうことにする。 17:12、やっと雨巻山に到達する。ここからは、栃木県側の展望しか効かず、先程の展望塔が、その弱点を補うための施設であったことが分かる。ただ、ここでゆっくりしていると、帰路"ヘッドライト"を使わざるを得ない羽目になるので、早々に記念撮影をして下山する。18:05、真っ赤な太陽が西の空に沈んでいく。本体なら、このシーンを超望遠で撮影したい所だが、雑木が邪魔して太陽全体を捉えきれない。仕方がないので、撮影を諦め、"グリーンフラッシュ"(空気が澄んだ空で、太陽が沈む瞬間に、緑色に輝く現象)の話をしつつ、尾根道を下る。機会が有れば、是非この"緑の閃光"を、ハワイで捉えてみたいものである。 今回は、片栗と山桜の花を求めて、大山さんと共に水戸市/桜川市を再訪した。最後の雨巻山では、大山さんに迷惑をかる結果になったので、次回に備えて、トレーニングを開始したい。 総歩数:13,138歩 登りの厳しさ:▲(一部▲▲) |