*** 2016年7月1日 柿田川公園 ***
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7月1日(金)、梅雨の合間に久々の好天に恵まれたので、静岡県三島市にある"柿田川公園"を訪問する。ここ数年、近場の"愛鷹山"には何度か出かけたものの、登山に予想以上の時間を要したため、帰路に寄り道できなかったためである。ネット情報によると、この川は、一日100万トンもの富士山の湧水を噴出し、清流のみに繁茂する固有種"ミシマバイカモ"だけでなく、"渓流の宝石"に例えられる"カワセミ"も見られるとか。何れにしても、清流・柿田川に生息する動植物を求めての初訪問となる。 11:50、自宅をあとにする。本日は猛暑日でもあり、なるべく楽をして、高速道路を利用することにする。新湘南バイパスから圏央道を経て東名高速に入ると、中央分離帯の樹木剪定作業のため、各所で追越し車線が規制されている。ここを用心して通過し、沼津ICで高速を下りると、20分程で"柿田川公園"に辿り着く。案内坂に従い、駐車場に向かうと、平日のせいか、僅か数台の車しか見られない。この分だと、本日はじっくりと撮影に集中できそうである。 13:10、撮影支度をして、木立の中の散策路(通称八つ橋)を下って行くと、急に視界が開け、雄大な柿田川が眼前に広がる。日光が乱反射している関係で、透明度は確認できないが、大量の水が、滔々と流れている。流石に、"一級河川"だけのことはある。対岸では、若者が何かに興じている模様で、奇声がここまで聞こえて来る。出来れば、このあと、対岸に回って、近場から"ミシマバイカモ"を狙ってみたいものである。ここから、最初の湧水池を経て、一番北に位置する"第一展望台"を目指す。国道1号線際の長い石段を下って行くと、テラスが現れ、眼下の川面から猛烈な勢いで湧水が噴出している。また、その周辺では、"ウグイ"と思しき魚が悠然と泳いでいる。何れにしても、この湧水池が"柿田川源流"ということになるが、この先は行き止まりで、先程若者が屯していた対岸には行けないことになる。仕方がないので、元来た道を戻り、逆コースから対岸を目指すことにする。途中、"第二展望台"に下りて行くと、群青色の湧水池が現れる。"忍野八海(2012年11月20日参照)"同様、正に吸い込まれるような青さであるが、見る角度によっては、様々な色合いに変化し、全反射した場合は、一枚の鏡の如く周辺の景色を写り込ませる。"八つ橋"の分岐点まで戻ってくると、岸辺まで行けそうな小道が見つかったが、手前で途切れており、ここからも対岸には回れないことが判明する。仕方がないので、一旦公園を出て、一般道に大きく迂回して、対岸に向かうことにする。 14:06、やっと対岸に到着する。若者達は私の出現に吃驚しているようだが、にこやかに挨拶を交わしてくれる。学生風なので、私からも色々訊いてみようかとも思ったが、ポーカーに熱中しているようなので、敢えてお邪魔しないことにする。でも、私の永年の経験からすると、話してみると、意外と不思議な繋がりがあるものである。ここからは、苦労した甲斐あって、雄大な柿田川が間近に望め、川底まで透けて見える。だが、肝心の"ミシマバイカモ"の花は見当たらず、黄緑色の水草が川面に点在しているのみである。別途ネット上で検索した限りでは、"特定外来生物"の"オオカワヂシャ"の模様で、この植物の駆除活動が精力的に行われ、研究報告もなされているものの、根絶には程遠いようである。更に、超望遠で撮影すると、大振りの"ボタンウキクサ"と思しきものまで確認できる。この水草も、"特定外来生物"に指定されており、先月国の許可なく栽培したとして、静岡県富士宮市在住の容疑者が逮捕されたばかりである。何れにせよ、柿田川全域が、猛烈な勢いで"特定外来生物"に覆われつつあるのが実感でき、固有種の"ミシマバイカモ"を守るためにも、抜本的な対策が望まれる。次に、小屋の裏手に回ると、"アジサイ"の傍に、見たこともない小花が咲いている。ネット情報によると、3枚の花弁や繊毛状の雄花の特徴から、"トキワツユクサ"と思われるが、これも"要注意外来生物"に指定されており、現実に柿田川でも駆除の対象になっているようである。ここから、南下して大通りを東に向かうと、"柿田川橋"を通過する。上流側の川中には、長さ1m以上もありそうな藻が揺れている。Aさんによると、"セキショウモ"のようだとか。下流側に回ると、小滝の下で、数人の若者が水遊びに興じている。その先は、"狩野川"に合流しており、"日本一短い一級河川(全長1.2㎞)"であるのが実感できる。この後、Aさんお勧めの"源兵衛川"にも足を延ばす予定であったが、余りもの猛暑で熱中症の危険性も出てきたので、無理をせず、元来た駐車場に戻ることにする。 今回は、梅雨の合間に、"柿田川公園"を初訪問した。残念ながら、"ミシマバイカモ"や"カワセミ"には出会えなかったが、十二分に柿田川の清流を楽しむことができた。機会があれば、別の季節に再訪したい。 ★活動量計データ(上り階段数:450,早歩き歩数:5,911,総歩数:10,462,歩行距離:8.2km,活動カロリー:775kcal,一日総消費カロリー:2,342kcal,脂肪燃焼量:35.0g) |