*** 2017年4月30日 天王森泉公園の花と境川遊水池 ***

1.天王森泉公園入口 2.本館 3.ミヤマオダマキ1 4.ミヤマオダマキ2 5.ミヤマオダマキ3 6.ミヤマオダマキ4 7.白の
ミヤマオダマキ1
8.白の
ミヤマオダマキ2
9.白の
ミヤマオダマキ3
10.白の
ミヤマオダマキ4
11.ミヤマヨメナ1 12.ミヤマヨメナ2 13.ミヤマヨメナ3 14.ジエビネ1 15.ジエビネ2 16.ミヤコワスレ1 17.ミヤコワスレ2 18.ミヤコワスレ3 19.ホウチャクソウ1 20.チョウジソウ
21.エビネ1 22.エビネ2 23.キエビネ1 24.キエビネ2 25.タツナミソウ 26.セイヨウキランソウ 27.クサノオウ1 28.クサノオウ2 29.ミヤマヨメナ1 30.ミヤマヨメナ2
31.ミヤマヨメナ3 32.テッセン 33.カザグルマ1 34.カザグルマ2 35.竹林1 36.サクラソウ1 37.サクラソウ2 38.竹林2 39.竹林3 40.竹林4
41.スジグロ
シロチョウ
42.オナガアゲハ 43.新緑の
天王森泉公園1
44.新緑の
天王森泉公園2
45.新緑の
天王森泉公園3
46.新緑の
天王森泉公園4
47.レンゲ1 48.レンゲ2 49.レンゲ3 50.レンゲ4
51.レンゲ5 52.レンゲ6 53.レンゲ7 54.境川遊水池1 55.フジの花1 56.フジの花2 57.境川遊水池2 58.鷺舞橋1 59.鷺舞橋2 60.境川遊水池3
61.境川遊水池4 62.境川遊水池5 63.境川 64.くわくわ森1 65.くわくわ森2 66.くわくわ森3 67.くわくわ森4 68.ホウチャクソウ2 69.ホウチャクソウ3 70.くわくわ森5
71.くわくわ森6 72.くわくわ森7 73.ホウチャクソウ4 74.キンラン1 75.キンラン2 76.キンラン3 77.キンラン4 78.キンラン5 79.キンラン6 80.キンラン7

 4月30日(日)、本日も絶好の散歩日和となったので、ポケデジを忍ばせて"天王森泉公園(2016年9月25日参照)"に出かける。この公園にある"野草苑"では、季節に応じて種々の花々が咲き乱れており、今は高山植物の"ミヤマオダマキ"が目玉というところか。私自身、この白花に出会ったのは、道南の"オロフレ山(2009年6月28日参照)"であったが、昨年5月にこの"野草苑"にて、紫白色の"ミヤマオダマキ"を見掛けて驚愕した覚えがある。花の名については、麻糸を紡いだ糸車"苧環(オダマキ)"に由来するようだが、この花を真横から見ると、花弁の後端がラッパ状に細まっており、実にユニークな姿をしている。また、見方によっては、放射状に広がった萼が、"マンボウ"の鰭のように見えなくもない。更に、白花種を正面からマクロで撮影すると、5本の雌蕊と多数の雄蕊が確認できる。これも、高山の劣悪な環境下で、確実に子孫を残すための方策とも言えようか。余談ではあるが、紅葉する高山植物の代表とも言える"ウラジロナナカマド(2008年9月14日参照)"は、他家受粉でしか結実できないとか。これは、一昨日偶々見た"にっぽん百名山/大雪山"にて、北大のK准教授が仰っていたが、これも強い遺伝子を残すための自己防衛策とも言えそうである。なお、この花壇には、他にも"ミヤマヨメナ","サクラソウ"等の高山系の植物が見られるが、何れも園芸用に品種改良されたものであろう。竹林を抜けると、草むらに見かけない蝶がとまっている。蝶にも強いAさんによると、"スジグロシロチョウ"だとか。花壇に近付くと、2羽のアゲハ蝶が、じゃれ合うように花々を飛び交っている。こちらは、羽の下端が長いことから"オナガアゲハ"と思われる。ここから一旦公園を出て、"境川遊水地公園"に向かう。途中僅かに残る田圃では、レンゲの花が満開を迎えている。撮影している間にも、何処からともなく蜜蜂の羽音が聞こえてくる。やはり花と昆虫は、切っても切れない関係にあるようである。
 15:06、情報センター裏まで来ると、藤棚の先に広大な遊水池が広がっている。先月までは、池のほとりで日向ぼっこをする水鳥が見られたが、何処かに渡って行ったのか、全く姿を見せない。そのせいか、バードウオッチャーと思しき人達も見られず、休日にも拘わらずひっそりとしている。遊水池傍のグランドを一周して境川に向かうと、目の前に奇妙な形をした"鷺舞橋"が現れる。この橋は、通常の吊橋と違って片側しかロープが張られておらず、しかも45度近くも傾斜している。これで果たして強度バランスが取れるのか、少々疑問に思ったので、帰宅後ネット上で検索したところ、"鷺舞橋設計プロジェクト"がヒットする。このHPの概念図には、ケーブル張力の水平成分による左回りのモーメントと、同張力の垂直成分による右回りのモーメントが釣り合っていることを示している。つまり、ケーブルが傾斜していることで、水平/垂直成分の分力が発生し、更にケーブル結合部が橋面片端上部にあることで、夫々逆回りのモーメントが作用し、橋面中央部がモーメント中心になっていることを意味している。従って、人が橋の中央を歩く際は、付加モーメントは掛からないことになり、安全且つ軽量な設計になっていると考えられる。頭の体操を終え、ここから元来た道を戻り、天王森泉公園の隣に位置する"くわくわ森"に向かうことにする。
 15:44、"くわくわ森"に到着する。この森は、"天王森泉公園"の一部だが、何故か別名が付けられている。その理由は、この森にはクヌギやコナラが多く、夏場にはその甘い樹液を求めて、"クワガタ"や"カブトムシ"が多く集まることによるようである。若葉が芽吹く森に分け入り、階段を上っていくと、見掛けない花が木漏れ日を浴びて黄金色に輝いている。その傍の支柱の先には番号札が付けられており、大切に管理されていることを窺い知ることが出来る。別途ネット上で調べた限りでは、どうやら"キンラン"のようである。更に石段を登っていくと、先程"野草苑"で見かけた"ホウチャクソウ"も、少なからず見受けられる。なお、"くわくわ森"を一周して、番号札を確認したところでは、"キンラン"は60株弱ありそうである。この花々が、雑食性の"台湾リス(先月目撃)"に食い荒らされないことを願うばかりである。ここから、元来た道を通って自宅に戻る。   

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