*** 2019年5月17日 新緑の舞岡公園 ***

1.春モミジ1 2.春モミジ2 3.春モミジ3 4.春モミジ4 5.春モミジ5 6.春モミジ6 7.春モミジ7 8.春モミジ8 9.春モミジ9 10.春モミジ10
11.春モミジ11 12.春モミジ12 13.春モミジ13 14.イロハモミジ1 15.イロハモミジ2 16.イロハモミジの種1 17.イロハモミジの種2 18.イロハモミジの種3 19.イロハモミジの種4 20.イロハモミジの種5
21.ガマズミ1 22.ガマズミ2 23.シオカラトンボ1 24.シオカラトンボ2 25.シオカラトンボ3 26.田圃1 27.田圃2 28.小谷戸の里1 29.小谷戸の里2 30.母屋1
31.母屋座敷1 32.母屋座敷2 33.カマド 34.シラン1 35.シラン2 36.シラン3 37.母屋2 38.ナガミヒナゲシ1 39.ナガミヒナゲシ2 40.ナガミヒナゲシ3
41.瓜久保池の青葉1 42.瓜久保の青葉1 43.瓜久保の青葉2 44.瓜久保の青葉3 45.瓜久保の青葉4 46.コミスジ蝶1 47.コミスジ蝶2 48.瓜久保の青葉5 49.瓜久保の青葉6 50.瓜久保の青葉7
51.瓜久保の青葉8 52.瓜久保の青葉9 53.瓜久保の青葉10 54.瓜久保の青葉11 55.瓜久保の青葉12 56.瓜久保の青葉13 57.瓜久保池の青葉2 58.瓜久保池の河童 59.アヤメ1 60.アヤメ2
61.ハコネウツギ1 62.ハコネウツギ2 63.ハコネウツギ3 64.ウツギ1 65.ウツギ2 66.ウツギ3 67.ウツギ4 68.ウツギ5 69.ウツギ6 70.イボタノキ1
71.ベニバナウツギ1 72.ベニバナウツギ2 73.ベニバナウツギ3 74.ベニバナウツギ4 75.ベニバナウツギ5 76.ベニバナウツギ6 77.ベニバナウツギ7 78.ベニバナウツギ8 79.ベニバナウツギ9 80.ベニバナウツギ10
81.ベニバナウツギ11 82.ベニバナウツギ12 83.ベニバナウツギ13 84.クワの実1 85.クワの実2 86.クワの実3 87.クワの実4 88.キショウブ 89.イボタノキ2 90.イボタノキ3

 5月17日(金)、晴天に恵まれたので、新緑の若葉と春モミジを求めて"舞岡公園"に出かける。今回も、スマホアプリYAMAPのハイキングモードにより、公園内の歩行距離/累積高低差/軌跡等を活動記録として残し、後々の参考にすることにする。
 13:30、公営駐車場を出て、"モミジ休憩所"に向かう。数分で到着すると、艶やかな新緑の"イロハモミジ"に交じって、赤褐色の"春モミジ"が数本見受けられる。秋の艶やかな紅葉には及ばないものの、中々見栄えのする色合いである。品種は、園芸種の"ノムラモミジ"と思われるが、敢えて"春モミジ"と俗称のみを記し、秋に紅葉度合いを確認した上で、名前を特定したい。一方、"イロハモミジ"の若葉の先には、竹トンボのような朱色の種を付けており、アクセントを添えている。南門を抜け、階段を下りて行くと、代掻きが終わった田圃が広がっている。その畦の標識には、"シオカラトンボ"が羽を休めており、この脇をそっと抜け、"ガマズミ"が咲く畦道を伝って、"小谷戸の里"へと向かう。
 13:56、"小谷戸の里"の門を潜ると、平日とあってかひっそりとしている。母屋に入っても、管理人の姿は見られず、素通りして裏側に回ると、縁側付近に"シラン"がひっそりと咲いている。ここを半周して納屋の傍まで来ると、その脇で竹細工に勤しんでいる方に出くわす。現在は、見学者に伝統工芸を見せるためのようだが、嘗ては農民自身か、それを生業とする民が制作したものである。ふと、藤沢周平の小説"春秋山伏記"が思い浮かぶ。文中では、山奥で竹籠や蓑作りをする"蓑作り衆"として描かれていたが、山の民"サンカ"と相通じるものがあると考えられる。"サンカ"は、戦前は全国各地で見られたようだが、戦後定住を強制されて以降、廃業せざるを得なくなったようである。なお、この民の研究に関しては、古くは民俗学の開祖"柳田圀男(2017年5月21日参照)"、近年では作家の五木寛之氏が挙げられる。ここから、"瓜久保"に向かっていると、斜面に"ナガミヒナゲシ"が開花している。先日テレビのニュース番組でも問題提起されていたが、中々厄介な外来植物で、全国各地に拡散しているとか。Wikipediaには、『都市部に多くの繁殖が確認され、路傍や植え込みなどに大繁殖しているのがよく見られる。(中略) 一つの"芥子坊主"から、1000-2000の種子(ケシ粒)をばら撒いてしまうため、爆発的な繁殖力を示す場合があり、地場の他の草花を駆逐してしまう可能性がある。(後略)』とある。また、反対側の斜面にも、夥しい数の"芥子坊主"が確認できるので、これが一気にはじけると、数百万個もの種子が辺りに拡散することになる。既に危険植物として駆除に乗り出している自治体もあるが、横浜市は残念ながら未対応である。環境省も、即刻"特定外来生物"に指定し、全国的な駆除対策を展開すべきであろう。
 14:11、"瓜久保"の門を潜ると、この先の"谷戸"は、未だ手付かずのままである。"谷戸"に沿って、緩やかな坂道を登って行くと、"瓜久保池"にかかるモミジの若葉が、逆光に映えている。"瓜久保"に向かうと、周辺の木々に光が射し込み、絵も言えぬ雰囲気を醸し出している。つまり、光の濃淡が、景色に立体感を与えるようである。先日、偶々チャンネルを合わせた際、有名歌手T.K氏が自信満々に描いた静物画が酷評されていたが、その理由は絵に陰影がなく立体感に乏しい点だったとか。絵も写真も平面画像であり、立体感を出すには、"フェルメール"のように、光の濃淡を旨く活用するしかなさそうである。ここから"中丸の丘"を経て、"小矢戸の里"に向かっていると、真っ白な"ウツギ"が鈴なりになっている。近くの窪地には、紅白に咲き分けた"ハコネウツギ"も見られ、正にウツギ真っ盛りと言える。一方、その傍には、葉が丸い白花も見られる。当初、"マルバウツギ"かと思ったが、葉先が丸いだけで紡錘形をしているので、それではなさそうである。だが、散々樹木図鑑等で調べたにも拘らず、名前が特定できないので、Aさんに問い合わせたところ、"イボタノキ"と判明する。流石にAさんである。
 14:51、"小谷戸の里"を素通りし坂道手前まで来ると、道端に"ベニバナウツギ"が枝垂れている。実に艶やかな光景なので、ポケデジも併用して、あらゆる角度から写真に収めることにする。何気なく隣の木を覗き込むと、"キイチゴ"のような果実を付けている。どこかで見かけたようであるが、咄嗟に名前が浮かばない。結局、私の幼き頃、郷里兵庫県阿形町で見かけた"クワの実"と気付くまで数秒かかったが、同時に、童謡"赤とんぼ"の歌詞が思い浮かぶ。つまり、二番の歌詞『山の畑の"桑の実"を 小籠に摘んだは まぼろしか。』である。この歌は、兵庫県龍野町生まれの"三木露風"が、幼少期を偲んで作ったものだが、改めて読み返してみると、実に意味深く郷愁を誘う大人の歌である。前述の"柳田圀男"が、近くの福崎町生まれであるのも、何かのご縁であろうか。我に返り、元来た駐車場へと戻る。

★活動量計データ(上り階段数:320,早歩き歩数:4,750,総歩数:8,726,歩行距離:6.8km,活動カロリー:878kcal,一日総消費カロリー:2,603kcal,脂肪燃焼量:36.9g)
★舞岡公園内YAMAPデータ(活動時間:01:43:00,移動距離:3.9 km,高低差:76 m,累積標高(登り/下り):353m /361m ,消費カロリー:775kcal)

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