*** 2020年4月16日 新緑の舞岡公園 ***

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1.春モミジ1 2.春モミジ2 3.モミジ1 4.モミジ2 5.モミジ3 6.モミジ4 7.モミジ5 8.モミジ6 9.鯉のぼり1 10.鯉のぼり2
11.鯉のぼり3 12.鯉のぼり4 13.鯉のぼり5 14.モクレン 15.鯉のぼり6 16.鯉のぼり7 17.鯉のぼり8 18.鯉のぼり9 19.五月人形1 20.五月人形2
21.瓜久保への道1 22.瓜久保の若葉1 23.瓜久保への道2 24.瓜久保1 25.瓜久保2 26.瓜久保の若葉2 27.瓜久保の若葉3 28.瓜久保の若葉4 29.瓜久保の若葉5 30.瓜久保3
31.瓜久保池 32.尾根道 33.キンラン1 34.キンラン2 35.キンラン3 36.ツツジ1 37.ツツジ2 38.地蔵 39.ヤマブキ 40.アメリカスミレ
サイシン

 4月16日(木)、桜が散り新緑の若葉が目に染み入る季節になったので、ポケデジを持って何時もの"舞岡公園"に出かける。ここは、"自然の里山"を公園にしただけあって変化に富み、訪れる度に新たな発見のある稀有な場所である。
 13:10、駐車場を後にし、"もみじ休憩所"に向けて歩き始める。平日にも拘わらず、コロナの影響か、駐車場は8割程度埋まっており、高齢者や母子連れが目立つ。同休憩所に到着すると、艶やかに色付いた"春モミジ"が目に留まる。その背後には、新緑のモミジが目に染み入るようであり、遥か彼方からは、金管楽器を奏でる音も聞こえてくる。休校になった明学の学生か、舞岡高校の生徒のどちらかが、練習に勤しんでいるのであろう。
 13;26、"小谷戸の里"に到着すると、"鯉のぼり"が青空に舞っている。一見優雅な光景に思えるが、母屋に向かうと入口は施錠されており、ここにもコロナの影響が及んでいる。ただ、半分開けられた障子戸の間から、五月人形が垣間見える。本来なら、子供用のイベントがここで開催され、多くの子供達が参加する筈だが、この時期、公園側が見せられる最大限のお持て成しであろうか。
 13:40、"瓜久保"の門を潜り、緩やかな坂道を登っていくと、周辺の若葉が西日を受けて、黄金色に輝いている。コロナはさて置き、正に生命の息吹を感じさせる光景である。一番奥の"瓜久保"まで来ると、中央の叢が、斜光を浴びて緑の絨毯と化している。周りの斜面に繁茂する大木も、西日を受けて明暗がクリアになり、より立体的に見える。これらの光景を撮り終え、坂道を登って"みずき休憩所"に向かう。ここから尾根道に入り、明学手前まで来ると、休校のせいか、キャンパス内はひっそりとしている。この状態がいつまで続くか、全く見当も付かないが、永年大学の教育に携わってきた者として、一抹の寂しさを覚える。ここから、"前田の丘"へと引き返す。
 14:10、尾根道をそのまま進むと、スマホで接写中の女性に出くわす。近付くと、何と可憐な"キンラン"が花開いている。この花を"舞岡公園"で見かけるのは、今回が初めてであり、思いがけない拾い物をした気分である。この方によると、花が咲くと盗掘に会い、翌年は見られなくなってしまうとか。また、この花より遅咲きの"ギンラン"も、嘗て同様の被害に会い、今では絶滅してしまったとか。私からも、泉区の"くわくわ森(2019年4月28日参照)"の話をしたが、行かれたことはないとか。何れにせよ、これらはラン科の寄生植物であり、腐葉土中の菌類との共生により生存しているので、盗掘して自宅の庭に植え替えたとしても、直ぐに枯れてしまうのは言うまでもない。この点でも二人の意見が一致したが、どうやら花を愛する地元の方のようである。ここから爽やかな気分で、最初の"もみじ休憩所"に戻る。
 14:40、休憩所手前まで来ると、日当たりの良い場所に、"白花のスミレ"が多数咲いている。ただ、何となく奇異に感じたので、取り敢えず撮影して、帰宅後ネット上で名前を絞り込むことにする。所が、中々特定に至らなかったので、改めてAさんにメールで問い合すた結果、早速"アメリカスミレサイシン(外来種)"との返信がある。流石いAさんである。通りで、よく見かける"タチツボスミレ"と違って、広大な群落を形成している訳である。それにしても、この公園も、"タイワンリス/コジュケイ等"の外来生物(2020年3月11日参照)に侵略されつつあるのは残念である。ここから元来た駐車場へと戻る。 

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