*** 2020年4月16日 新緑の舞岡公園 ***
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4月16日(木)、桜が散り新緑の若葉が目に染み入る季節になったので、ポケデジを持って何時もの"舞岡公園"に出かける。ここは、"自然の里山"を公園にしただけあって変化に富み、訪れる度に新たな発見のある稀有な場所である。 13:10、駐車場を後にし、"もみじ休憩所"に向けて歩き始める。平日にも拘わらず、コロナの影響か、駐車場は8割程度埋まっており、高齢者や母子連れが目立つ。同休憩所に到着すると、艶やかに色付いた"春モミジ"が目に留まる。その背後には、新緑のモミジが目に染み入るようであり、遥か彼方からは、金管楽器を奏でる音も聞こえてくる。休校になった明学の学生か、舞岡高校の生徒のどちらかが、練習に勤しんでいるのであろう。 13;26、"小谷戸の里"に到着すると、"鯉のぼり"が青空に舞っている。一見優雅な光景に思えるが、母屋に向かうと入口は施錠されており、ここにもコロナの影響が及んでいる。ただ、半分開けられた障子戸の間から、五月人形が垣間見える。本来なら、子供用のイベントがここで開催され、多くの子供達が参加する筈だが、この時期、公園側が見せられる最大限のお持て成しであろうか。 13:40、"瓜久保"の門を潜り、緩やかな坂道を登っていくと、周辺の若葉が西日を受けて、黄金色に輝いている。コロナはさて置き、正に生命の息吹を感じさせる光景である。一番奥の"瓜久保"まで来ると、中央の叢が、斜光を浴びて緑の絨毯と化している。周りの斜面に繁茂する大木も、西日を受けて明暗がクリアになり、より立体的に見える。これらの光景を撮り終え、坂道を登って"みずき休憩所"に向かう。ここから尾根道に入り、明学手前まで来ると、休校のせいか、キャンパス内はひっそりとしている。この状態がいつまで続くか、全く見当も付かないが、永年大学の教育に携わってきた者として、一抹の寂しさを覚える。ここから、"前田の丘"へと引き返す。 14:10、尾根道をそのまま進むと、スマホで接写中の女性に出くわす。近付くと、何と可憐な"キンラン"が花開いている。この花を"舞岡公園"で見かけるのは、今回が初めてであり、思いがけない拾い物をした気分である。この方によると、花が咲くと盗掘に会い、翌年は見られなくなってしまうとか。また、この花より遅咲きの"ギンラン"も、嘗て同様の被害に会い、今では絶滅してしまったとか。私からも、泉区の"くわくわ森(2019年4月28日参照)"の話をしたが、行かれたことはないとか。何れにせよ、これらはラン科の寄生植物であり、腐葉土中の菌類との共生により生存しているので、盗掘して自宅の庭に植え替えたとしても、直ぐに枯れてしまうのは言うまでもない。この点でも二人の意見が一致したが、どうやら花を愛する地元の方のようである。ここから爽やかな気分で、最初の"もみじ休憩所"に戻る。 14:40、休憩所手前まで来ると、日当たりの良い場所に、"白花のスミレ"が多数咲いている。ただ、何となく奇異に感じたので、取り敢えず撮影して、帰宅後ネット上で名前を絞り込むことにする。所が、中々特定に至らなかったので、改めてAさんにメールで問い合すた結果、早速"アメリカスミレサイシン(外来種)"との返信がある。流石いAさんである。通りで、よく見かける"タチツボスミレ"と違って、広大な群落を形成している訳である。それにしても、この公園も、"タイワンリス/コジュケイ等"の外来生物(2020年3月11日参照)に侵略されつつあるのは残念である。ここから元来た駐車場へと戻る。 |