*** 2020年5月2日 くわくわ森のキンランとギンラン ***
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5月2日(土)、"ギンラン"が咲く季節になったので、"くわくわ森”に向かう。2週間程前、"舞岡公園(2020年4月16日参照)"で偶然お会いした方と、この花の盗掘が話題に上ったが、今となっては、"くわくわ森"は貴重な生育場所と言えよう。また、一週間程前、この森を管理されているYさんにお会いした際、"ギンラン"の開花時期を伺ったところ、"イカリソウ"の花の後と仰っていたので、今週辺りから咲き始めると思われる。 14:08、艶やかなバラやツツジが咲く俣野公園を通り抜け、約20分で"くわくわ森”に到着する。笹原の斜面は"ホウチャクソウ"の白花に覆われ、その一角に”キンラン”が10株以上点在している。先日の舞丘公園から2週間程経過しているので、殆どの花が満開(半開き)を迎えており、そろそろ花も終わりの時期になったことが分かる。だが、一部は未だ蕾の状態の花も残っており、結構ばらつきがあるようである。一方、肝心の"ギンラン"は、昨年撮影した場所には見当たらず、盗掘に会ったか枯れてしまったかのどちらかであろう。結局5分程探したが見つからないので、帰路に立ち寄ることにして、隣の天王森泉公園に向かう。 14:19、公園に到着すると、緊急事態宣言下で、勝手口は閉じられていたので、正門に回ることにする。奥に向かうと、普段通路側に設置されている平ベンチは、人が座れないように、二段重ねにして隅に追いやられている。それでも、花壇の手入れは欠かさず行われている模様で、クレマチスが大輪の花を咲かせている。ここから、境川遊水地公園に向かう。途中の公道には、路駐車が列をなしており、狙いは、この時期恋の季節を迎える"雉の雄"と考えられる。 14:49、下飯田ビオトープに到着する。この東側に位置するサッカー場やテニスコートは、緊急事態宣言に合わせて閉鎖されているものの、この周辺を散策する高齢者や、球技に興じる若者達は、少なからず見受けられる。花壇には、艶やかな青色の"ヤグルマギク"が開花している。日本では、青色の花は珍しいので、改めてネット上で検索したところ、やはりヨーロッパの雑草だったとか。だが、園芸用に改良された結果、このような艶やかな色彩になったようである。ふと、中国青海省日月山(標高3520m)で見かけた"青い花(2003年7月27日参照)"が目に浮かぶ。名前は依然として不明だが、高山では紫外線が多く降り注ぐ関係で、"ヒマラヤの青ケシ"同様、深い青色になったと考えられる。我に返り、ここを3周したのち、鷺舞橋に大回りして戻ることにする。狙いは、先程の鳥マニア同様、田圃に飛来する"雉の雄”であるが、本日は姿どころか声さえ聞こえてこない。 15:32、"くわくわ森"まで戻り、改めて昨年"ギンラン"を見かけた辺りをチェックしたが、やはりそれらしき花は見当たらない。所が、何気なく数メートル先に目を遣ると、叢の中に"ギンラン”がひっそりと咲いている。高さも、"キンラン"の1/3位しかないので、草の陰に隠れていたのを、見落としていたことになる。何れにせよ、新たな場所で生育している姿を見つけ、安堵した次第である。ここから、元来た道を通って自宅に戻る。 |