*** 2019年6月18日 新緑の大倉尾根 ***

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1.大倉駐車場 2.民家のバラ1 3.民家のバラ2 4.アジサイ 5.八重咲
ガクアジサイ
6.塔ノ岳大倉
登山口
7.杉林の登山道 8.丹沢表尾根1 9.新緑の若葉1 10.新緑の若葉2
11.新緑のモミジ1 12.新緑のモミジ2 13.新緑の若葉3
(アブラチャン)
14.新緑のモミジ3 15.大観望分岐 16.大観望登山道 17.新緑の若葉4 18.新緑の若葉5
(アブラチャン)
19.新緑の若葉6 20.新緑の若葉7
21.相模湾 22.真鶴半島1 23.真鶴半島2 24.大室山 25.天城山1 26.天城山2 27.天城山3 28.新緑のモミジ4 29.新緑のモミジ5 30.新緑のモミジ6
31.見晴茶屋 32.モミジ林の急登1 33.モミジ林の急登2 34.モミジ林の急登3 35.モミジ林の急登4 36.ガマズミ1 37.ガマズミ2 38.ガマズミ3 39.新緑の若葉8 40.新緑の若葉9
41.杉林の急登 42.駒止留茶屋 43.ニシキウツギ1 44.ニシキウツギ2 45.ニシキウツギ3 46.三ノ塔1 47.三ノ塔2 48.三ノ塔3 49.三ノ塔北面 50.三ノ塔南面
51.ヤマボウシ1 52.ヤマボウシ2 53.ヤマボウシ3 54.丹沢表尾根2 55.丹沢表尾根3 56.丹沢表尾根4 57.丹沢表尾根5 58.サンショウ1 59.サンショウ2 60.ヤマボウシ4
61.ヤマボウシ5 62.ヤマボウシ6 63.ウツギ1 64.ウツギ2 65.アカマツ 66.ウツギ3 67.ウツギ4 68.ウツギ5 69.ウツギ6 70.ウツギ7
71.鞍部 72.堀山の家 73.戸沢分岐 74.茅野平 75.ニシキウツギ3 76.ニシキウツギ4 77.ニシキウツギ5 78.ヤマボウシ7 79.ヤマボウシ8 80.ヤマボウシ9

 6月18日(火)、術後1年が経過したので、治療効果を確認するため、3年半振りに大倉尾根から"塔ノ岳(2015年12月1日参照)"を目指す。ただ、今回は登頂が目的ではないので、途中で引き返すことにするが、少なくとも"堀山の家(標高960m)"には到達したいものである。所で、"大倉尾根"は、"表尾根"ほどハードでないものの、急階段と平坦地が交互に出てくるロングコースで、標高差は1200mにも及び、中高年登山者にとって、決して侮れないルートである。
 9:18、"大倉駐車場(標高290m)"を出て一般道を数分登ると、"塔ノ岳登山口"が現れる。案内板には、"塔ノ岳6.4㎞"(片道)とあり、中々のロングコースであることが分かる。以前は、この周辺に、多くの路駐車が見られたものだが、管理が行き届いたせいか、全く確認できない。ここを左に折れ、愈々登山開始である。最初は舗装路が続くが、途中から石畳となり、足腰への負担が倍増する。薄暗い杉林の中を20分程登ると、急に視界が開け、雄大な"表尾根"が姿を現す。だが、高圧線が真ん中を横切っており、折角の景観が台無しである。登るにつれ、様々な広葉樹の若葉が姿を現す。中でも、艶やかな赤色の柄を付けた若葉が印象に残ったので、帰宅後ネット上で検索したものの、中々名前が特定できない。仕方がないので、Aさんに問い合わせたところ、"アブラチャン"と判明する。流石にAさんである。図鑑によると、名前の通り、樹木や果実に油分を多く含み、樹木は薪炭に果実は灯油に利用されたとか。40分程で、"大観望"との分岐が現れたので、迷わず"大観望"を進むことにする。名前からすると、雄大な展望が期待できそうだが、視界が効くのは、後述する"大倉高原山の家"周辺のみである。ただ、本道と離れている関係で、静かに森林浴を楽しめる利点があるのは、言うまでもない。
 10:24、"大倉高原山の家"に到着する。小屋の一部には、ブルーシートが掛かっており、改修中のようだが、ベンチの先からは相模湾が望める。つまり、ここからの眺望が、"大観望"ということになるが、全く期待外れである。気を取り直して、ファインダーを覗いてみると、手前には小田原の街並みが、その先には"真鶴半島"が望める。望遠側に切り替えると、独特の山容の"大室山"や"天城山(2003年8月20日,21日参照)"が霞んで見える。高知工科大在職中の一時帰宅時、I氏と共に訪れた思いで多き山である。この先のモミジ林を抜けると、"雑事場ノ平"で本道と合流して一本道となり、このなだらかな坂道を登って行くと、"見晴茶屋"が現れる。
 10:38、"見晴茶屋"を通過する。建物は中々立派で宿泊も可能なようだが、名前に反し見晴は今一つである。この先のモミジ林から、最初の急登が始まる。秋には見事な紅葉(2015年12月1日参照)を見せてくれるのだが、この急階段を登り切るのは、至難の業である。そこで、故田部井順子さんの名言「どんな山も一歩一歩なのよ!」を思い浮かべつつ、一歩一歩踏みしめるように登っていると、トレールランナーが走り降りてくる。足への負担は、下りの方が遥かに大きい筈なので、恐るべき脚力と言わざるを得ない。更に、若い山ガールにも、追い抜かれる羽目になったが、何とか30分程で最初の難関を突破する。ほっとしたのも束の間、今度は杉林の急登が待ち構えている。ここから、"駒留茶屋"を目指す。
 11:32、"駒留茶屋"に到着する。名前からして、嘗ては馬でここまで登れたようだが、この先は、更に傾斜がきつくなることを暗示している。この休憩所の東側には、雄大な"三ノ塔(標高1204.8m)"が望めるが、仰角からすると、まだその高さに達していないことが分かる。ズームアップすると、懐かしい三角形の小屋が確認できるが、北面/南面の崩落が進んでいるように見える。"三ノ塔"と"烏尾山"の間には、300m以上に及ぶ深いキレットがあり、嘗て(2001年10月3日参照)踏破するのに難渋したのを思い出す。一方、大倉尾根の斜面には"ヤマボウシ"の花が、満開を迎えている。登山道周辺では、"ウツギ"の白花が見頃になっており、何れも里に遅れること3~4週間というところか。
 12:13、"堀山の家(標高950m)"を通過する。当初、ここから下山する予定であったが、未だ余力があったので、更に上を目指すことにする。直後に急階段が始まり、ここを喘ぎながら登って行くと、30分程で急に傾斜が緩くなり、"天神平"に躍り出る。右側斜面には、懐かしき"戸沢"への標識が立っている。20年以上も前、濃霧の大倉尾根を下山中に、間違って"戸沢"側に降りてしまい、標高差数百メートルを登り返した忘れられない地点である。この失敗により、道に迷った際は、起点まで戻ることを体得した次第である。
 12:59、なだらかな木道を更に進むと、急に視界が開け、広い台地が現れる。ここが、"茅野平(標高1128m)"ということになる。ふと、愛用のTISSOTの高度計に目を遣ると、1128mと正確な値を表示しており、標高差839mを3時間20分で登ったことになる。よって、それなりに、治療効果があったと言えそうである。ただ、この先には、"花立山荘"に向けての急階段(大倉尾根最大)が待ち構えているので、無理をせず、ここから引き返すことにする。周辺には紅白のウツギの花が見られ、単純に"ハコネウツギ"と名付けてAさんに画像を送ったところ、早速"ニシキウツギ"ではとのコメントが入る。紅白に咲き分けるのは同じだが、花形が両者で異なるとか。ここから、元来た道をひたすら下る。

★活動量計データ(上り階段数:1,370,早歩き歩数:1,346,総歩数:19,141,歩行距離:15.1km(本年累計:930.4㎞),活動カロリー:1,265kcal,一日総消費カロリー:2,99kcal,脂肪燃焼量:60.9g) 

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