*** 2019年4月9日 茨城県高峯の山桜と登山 ***
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4月に入って花冷えもあり、天候不順な日々が続いていたが、ネット上の情報では、4月9日(火)はまたとない晴天となり、"高峯(標高519.6m)の山桜も丁度見頃となりそうなので、大山さんと相談の結果、急遽訪問を決める。今回は、私の体調回復度合いもチェックするため、3年振りに、"高峯(2016年4月11日参照)"山頂を目指すことにする。 6:50、何時もの笠間PAにナビをセットし、自宅横浜を後にする。前回同様、首都高速横羽線ルートを取ると、生麦手前から渋滞が始まり、イライラが募る。結局、都内に入るまで1時間程度も要したものの、以降ほぼ順調に推移し、笠間PAには待ち合わせ時間の約5分前に到着する。暫くすると、大山さんも到着し、先ず高峯登山口に向かうことにする。前回同様、この登山口に私の車を停め、大山さんの車で、大回りして栃木県側駐車場に向かい、登山を開始することにする。 10:14、桜川市内走行中、Yさんからあった携帯電話に対応するため、登山口で返信している間に、大山さんが近くの水辺で、"ミズバショウ"を発見する。尾瀬の写真で見かけるものと異なり、密生しているものの、こんなに間近に見られるのは、大変ラッキーである。この愛らしい姿を順次写真に収めたのち、坂道を下ってKさん宅に向かう。11:00、Kさん宅前に駐車し見事な"源平梅"を撮影したのち、おもむろに母屋に向かい、大山さんが来訪を告げたものの返事がない。念のために、玄関ドアを開けてみても、もぬけの殻である。ただ、庭の物干し竿には、洗濯物が干してあるので、本日もここで生活されていた形跡はある。更に、大山さんが、隣の棟にも声をかけても応答がないので、残念ながら立ち去ることにする。Kさんは、御歳90歳近くの筈だが、偶々家を空けられていたことを願うばかりである。 11:40、平沢の山桜撮影スポットに到着する。今年も、奥の民家に続く道は車両進入禁止なので、手前の道路脇に駐車し、絶景ポイントに向かって歩いて行く。高峯の山桜は今が見頃で、山頂までモザイク模様が続いている。また、民家脇にある"ヤマザクラ"の大木も、丁度満開を迎えており、大山さんによると、ここまで見事な光景に接するのは今回が初めてとか。やはり、急遽駆け付けた甲斐があったと言える。ただ、絶景ポイントには、相変わらず、"猪避け"と思しき電線や金網が張り巡らされており、アンテナのような高い塔も設置されている。それだけ、猪の被害が山里にまで及んでいる証拠でもあり、視界の妨げにはなるが、気にせず撮影することにする。20分近く経ったであろうか、略狙いの光景を撮り終えたので、次の絶景ポイントである第二展望台に向かうことにする。ただこの時期、直行ルートは車両通行禁止なので、栃木県側に大回りして、高峯中腹にある駐車場を目指す。 12:15、中腹の駐車場に到着する。ここで登山客とすれ違ったが、何と下から登ってこられたとか。我々は楽をして、緩やかな林道を登って第二展望台に向かう。10数分すると、急に視界が開け、眼前に絶景が広がる。山斜面には、様々な姿の山桜が混在しており、中でも白滝のような"滝桜"が何とも見事である。はるか彼方には、"加波山(2017年4月14日参照)"や"筑波山(2012年2月3日参照)"が悠然と聳えており、過去の思いで多き光景が、走馬灯のように頭をよぎる。ここから、更にマウンテンバイクの道を下って行くと、道端に濃紫色のスミレが目に留まる。この時期、いつも見かける花だが、ネットで検索しても名前が特定できない。色の特徴からすると、"アカネスミレ"のように見えるが、オリジナル画像を確認しても、距(キョ)の部分に繊毛が確認できないので、"オカスミレ"の可能性もある。Aさんと相談の結果、疑問符をつけた状態で写真を掲載し、後日名前が判明した時点で訂正することにする。その後、すぐ上の休憩場で、遅い昼食をとる。ここでは、間近に山桜が望め、眺望も中々素晴らしい。暫くすると、下から林道を登ってきた観光客が、続々と集まってくる。中には饒舌な方もおられ、話をする中で、嘗て神奈川県に住んでおられたことが分かる。これも何かのご縁であろう。休憩所近くには、黄色の花が咲いており、当初"キジムシロ"かと思ったが、Aさんによると、"ミツバツチグリ"が正解とか。流石にAさんである。 13:28、少々体が冷えてきたので、先程の方とお別れし、高峯山頂を目指すことにする。尾根道に入ると、随所に猪が掘り返した穴が見られる。念のため、大山さんに"クマよけスプレー"を持参して頂いたが、このご厄介にならないことを願うばかりである。日当たりの良い尾道を進むと、枯れ木に留まった斑な蝶が目に留まる。改めてネット上で調べてみると、名前は"ヒオドシチョウ"で、成虫は越冬し、春に羽化した幼虫は、群生して"エノキ"や"ヤナギ類"の木々を丸坊主にするとか。何とも凄まじい生命力を有しているようである。やや長い階段を登ると急に視界が開け、カヤトの先には、長大な山並みが連なっている。よく見ると、JR水戸線が走る平地で途切れており、大山さんによると、左手が"吾国山(わがくにさん)"、右手が"加波山"とのことである。また、大山さんが、嘗て富士登山の事前訓練のため、東端の"愛宕山"から西端の"吾国山"まで踏破されたとか。標高は、"高峯"と同程度で低山の部類に入るが、アップダウンが激しく、踏破するにはかなりの体力を要するとか。斜面を登り切り、薄暗い尾根道を行くと、前回同様、大山さんが"カタクリ"の花を見つける。杉の枯葉に覆われた急斜面に、数輪が花開いており、この斜面を下って可憐な姿をものにする。やっとのことで尾根道に戻ると、男性登山者と大山さんが立ち話をしており、この方からから"エイザンスミレ"の開花情報を教えて頂く。話によると、葉が深く切れ込んでおり、見分けやすいとか。だが、行けども行けどもその姿に出くわさない。 14:35、"高峯"山頂に到達する。前回より数分早い到着で、手術の効果を実感する。ここで記念撮影をしたのち、下山することにする。暫くすると、大山さんが、階段の片隅にひっそりと咲いている"エイザンスミレ"を見付ける。先程の方が仰った通り、葉が北の大地の"チシマフウロ(2010年10月1日参照)"のように切れ込んでおり、それに間違いないようである。花弁も薄いピンクで、人気の花であることが実感できる。ここから、道端の"チゴユリ"や"タチツボスミレ"を撮りつつ、元来た登山口に向けて下っていく。高峯山頂から登山口まで約一時間半、ここでスマホアプリ(YAMAP)を終了し、登山軌跡として残すことにする。最後に、この画像データをコピーし、HPに掲載する。 昨年に引き続き、山桜の絶景を求めて、大山さんと桜川市を訪問した。残念ながら、Kさんにはお会いできなかったが、来年の再会を祈念したい。また、今回初めてYさんからお借りしたスマホを使って、登山の軌跡を記録した。登山中も、ルートの確認、分岐点のチェック等に重宝したので、今後登山時には携帯したい。 ★活動量計データ(上り階段数:1,220,早歩き歩数:619,総歩数:12,211,歩行距離:9.6km(本年累計:548.4㎞),活動カロリー:1,354kcal,一日総消費カロリー:3,079kcal,脂肪燃焼量:56.7g) |