*** 2020年3月31日 茨城県高峯の山桜と登山 ***
写真や下の文字をマウスでクリックすると大きく表示します。
今年は暖冬の影響で、"ヤマザクラ"の開花が異常に早まったため、昨年より10日早い3月31日(火)に訪問を決める。通年は、"ソメイヨシノ"の二週間後が見頃となるのだが、今年は何と同時期の開花とか。これも、地球温暖化の影響であろうか。今回は、先ず"ミズバショウ"を撮影したのち、車で池亀の里や平沢の絶景スポットを巡り、"高峯"中腹の駐車場から、山頂(標高519.6m)を目指すことにする。この計画が、図らずも、別の結果を招くことになるのだが・・・。 9:20、笠間PAで大山さんと合流し、先ず"高峯登山口"に向かう。ただ、ここから登山を開始する訳ではなく、昨年見かけた"ミズバショウ"を撮影するためである。周辺には、この花以外に、"シデコブシ"や"モクレン"が見られるので、植栽された物ではなかろうか。次に、"五大力堂"に立ち寄ったものの、堂内の仏像は"月山寺(2018年4月5日参照)に移されてしまってこともあってか、荒れ放題になっている。この坂道を下って、池亀のKさん宅を目指す。家の脇に駐車し、徐に"源平梅"に近づくと、畑で作業中の女性の姿が目に留まる。帽子を被っておられるが、紛れもなくKさんご本人である。昨年訪問した際は、お姿を見かけなかったので、どうされたか心配していたが、お元気そうで何よりである。早速挨拶を交わすと、我々のことを覚えて下さっていたようで、久々に話が弾む。Kさんは、今年1月で90歳を迎えられたが、その饒舌さに変わリはなく、認知症などどこ吹く風である。家督は既にお孫さん夫婦に譲られ、跡取りも誕生されたとか。そうこうするうちに、お孫さんご夫婦がお子さんと共に帰宅されたので、始めて挨拶を交わす。奥様は、何と四国愛媛のご出身とか。私が、高知の大学に赴任していていたのも、何かのご縁であろうか。来年の再会を願ってお別れする。ここから、平沢の絶景ビュースポットに向かう。 11:42、平沢の山桜絶景スポットに到着する。今年も、奥の民家に続く道は、車両進入禁止なので、手前の道路脇に駐車し、ここから歩くことにする。"高峯"の山桜は、今が見頃で、山腹にはモザイク模様が広がっているが、新型コロナウイルスの影響か、見学者は我々のみである。アップで狙うと、中腹に大規模な群落が確認できるが、ここに立ち入れるのは、地元の方くらいであろう。20分程経ったであろうか、略狙いの光景を撮り終えたので、次の絶景スポットである"第二展望台"に向かうことにする。ただ、ネット上は、直行ルートは車両通行禁止になっていたが、大山さんが、念のためそちらに向かったところ、幸運にも通行可になっている。つまり、このご時世で観光客が激減したため、急遽規制が解除されたと考えられる。 12:20、"第二展望台駐車場"に到着する。眼下の"七曲り"周辺には、昨年同様絶景が広がっており、特に"白滝"のような群落が見事である。これらの光景を、レンズを交換しつつ、数十ショット撮影する。遥か彼方には、"加波山(2017年4月14日参照)"が悠然と聳えているが、その奥に鎮座する"筑波山(2012年2月3日参照)"は、残念ながら確認できない。その後、寒風が吹き荒ぶなか、第二展望台の休憩場で、遅い昼食をとる。この間にも、観光客が三々五々辿り着き、歓声を発しているが、先陣の我々は体が冷えてきたので、腰を上げ、"高峯山頂"を目指すことにする。 13:19、第二展望台を後にする。尾根道に入ると、所々に一昨日の残雪が見られる。念のため、軽アイゼンを持参したが、表面は凍結していないので、その厄介にならないまま、登ることにする。30分程薄暗い林間地帯を登ると、急に視界が開け、長大な山並みが眼前に広がる。ここは、本来はハンググライダーの発着場だが、この時期、ここを利用するグライダーは皆無である。一旦坂道を下り、坂道をゆっくり登っていく。昨年は、この北側斜面で、大山さんが"カタクリ"の花を見付けたが、ざっと見渡した限りでは、その姿は確認できない。諦めてそのまま登って行くと、"高峯山頂"に躍り出る。 14;10、"高峯山頂"に到着する。昨年より、10分早く、日頃の早歩きの成果があったようである。ここで記念撮影をして、元来た道を下ることにする。帰り際に、改めて先程の斜面を覗いてみたところ、大山さんが遂に"カタクリ"の花を発見する。正に、"窮すれば通ず"と言うところで、早速急斜面を下ると、"カタクリ"が数輪確認できる。嘗て、水戸近郊の"有賀(2014年4月11日参照)"で、見事な群落を見かけたか、刺々しい杉の枯葉から、可憐な花を咲かせる"カタクリ"も、中々趣がある。最後に、山道に戻ろうとしたところ、これまで見かけたことがない花の蕾が、目に留まる。大山さんと、『Aさんなら、直ぐに名前が分かるのに・・・。』と話をしつつ、取り敢えず写真に収め、後日名前を特定することにする。帰宅後改めてネット上で検索しても、中々名前が絞り込めないので、Aさんにメールで問い合わせたところ、早速"キクザキイチゲ"ではとの返信がある。そこで、この名前で検索したところ、近似種に葉の切れ込みが浅い"アズマイチゲ"も存在するとか。この情報も含めて、Aさんに返信したところ、『"アズマイチゲ"は白花しかなく、今回の写真の蕾は青みがかっているので、"キクザキイチゲ"では?』との返信がある。流石に、Aさんである。ここから、爽やかな気分で、元来た駐車場に戻る。 昨年に引き続き、山桜の絶景を求めて、大山さんと桜川市を訪問した。今回は、2年振りにKさんに再会でき、お元気な姿に安堵した次第である。また、活動データと軌跡データは、"YAMAP"上で記録されているので、近日中に同サイト上に、活動記録や写真と共に、掲載する予定である。 |